丸山茂樹氏「松山は石川を超えた!? 軽々しく言うもんじゃない」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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丸山茂樹氏「松山は石川を超えた!? 軽々しく言うもんじゃない」

連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」

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 今季プロに転向し好成績を残しているゴルファーの松山英樹。一方、同年齢で先にプロデビューを果たした石川遼の今季の成績は芳しくない。プロゴルファーの丸山茂樹氏は、そのことを「石川超え」と言いたがる日本のマスコミに苦言を呈する。

*  *  *
 石川遼と松山英樹は同学年ということもあり、何かと比較されてきました。最近は「松山は石川を超えた」なんて言われ方もしています。あれには強い違和感を感じるんですよね。

 遼は今季から米PGAツアーに本格参戦しました。8月1日現在、20試合に出場して9試合で予選落ち。トップ10は一度だけ。6月には帰国して日本ゴルフツアー選手権にも出ましたが、予選落ちでした。今季プロに転向した英樹は、国内の賞金ランキングで1位を独走。6月の全米オープンで10位、7月の全英オープンは6位。来季のPGAツアーのシード権獲得も視野に入っています。

 世界ランキングも8月1日現在、英樹の33位に対して遼は158位です。たしかにいま、二人は明暗が分かれていると言えるでしょう。でも、それだけのことなんです。「超えた」なんて言うのは早すぎる。

 日本のメディアの悪いところで、何の実績もない、記録も残してない人がポッといいパフォーマンスをすると、実績十分の人を「超えた」なんて言いたがる。

 日本のプロ野球でも、イチローが日本で残した記録を破りそうな選手が出てくると、「イチロー超え」なんて表現する。世界で本当の意味でイチローを超えてる人なんて、数人しかいませんよ。なのに見出しで目立たせたいがために、そう書く。僕には賛成できませんねぇ。プロ選手には歴史がある。それをもっと大事にしてもらわなきゃ。

 英樹が遼を超えるには、まず遼の記録を全部塗り替えて、それで初めて「超えた」と。それでいいじゃないですか。日本の賞金王になって、日本ツアーで10勝して。本当に英樹が強いのなら、数年後にその瞬間が訪れるはずです。いまの英樹は間違いなく立派。でも、誰かと比べなくたっていい。これを長年続けていってほしいんです。


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