黒木華1990年、大阪府生まれ。2010年、舞台「表に出ろいっ!」でデビュー。今年は、初主演映画「シャニダールの花」、映画「草原の椅子」、三浦しをん原作の映画「舟を編む」など注目作が公開される(撮影/写真部・松永卓也)
黒木華
1990年、大阪府生まれ。2010年、舞台「表に出ろいっ!」でデビュー。今年は、初主演映画「シャニダールの花」、映画「草原の椅子」、三浦しをん原作の映画「舟を編む」など注目作が公開される(撮影/写真部・松永卓也)

 野田秀樹、蜷川幸雄、岩井俊二……そうそうたる大物たちが一目置く女優がいる。1990年、大阪府生まれの黒木華。華と書いて「はる」と読む。

 舞台で女優デビュー。昨年、NHK連続テレビ小説「純と愛」に出演し、知名度を上げた。ふわりとした空気感があり、文学的な香りもかもし出す。だが本人は、「そう言ってくださるのは嬉しいです。でも、なぜか演じるのは、性格がキツめの役が多くて。“素”がバレてるのかも(笑い)」。

 今年4月に公開の映画「舟を編む」では、戸惑いながらも辞書編集の仕事にやりがいを見つけていく女性編集者を熱演している。

「辞書編集部が舞台なので、言葉について、すごく考えさせられました。自分の思いをきちんと伝えるのは本当に難しい。どうしたらふさわしい言葉を選べるんだろうって今も考えています」

 そう語る彼女に、今後について聞いた。「楽しくいたいです。ただそれだけです」。

週刊朝日 2013年1月18日号