渡辺えり 「私はビョーキ?(笑)」自身の演劇バカぶりを語る

週刊朝日
 高校卒業後に上京し「舞台芸術学院」に入学。卒業後に「劇団3○○」を旗揚げした渡辺えりさん。今でも作、演出、出演をすべてこなす渡辺さんにとって演劇の世界とはどういうものなのだろうか。お話をうかがった。

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 私は寂しがり屋だし、孤独を強く感じる人間です。だからこそ、いつも人を喜ばせたいと思ってしまう。万人に喜ばれるということ、自分が追求したい芸術や物ごとをつらぬくということ、その二つのバランスをどう取るのかが大事ですよね。これからは自分ももっと努力して、いろんな役に挑戦していきたいんです。

 よく、「役者もやって、演出もやって、よくそんなにいろいろやるなあ」と言われます。井上ひさしさんにも「ひとつに絞ったほうがいい」って言われたことがあるんです。日本ではひとつのことに抜きんでている人のほうが尊敬されますものね。でもいろいろやらないと自分を表現できない人間もいるんですよ。自分が“生きている”という実感をつかむには、いろいろやるしかない。役者だけではなく、創作をしていないと気が狂ってしまいそうになるんです。このごろでは本当に、ビョーキなのかなと思うんですけど(笑)。

週刊朝日 2012年12月7日号

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