6月5日に始まった「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」が大盛況だ。記者もツテをたどって初日チケットを取ろうとしたがダメ。まあ無理もない。亀治郎(36)が四代目市川猿之助を、香川照之(46)が中車(ちゅうしゃ)を襲名し、香川の息子・團子(だんこ・8)は初舞台―竏停・と、澤瀉屋(おもだかや・猿之助一門の屋号)はいま、めでたい尽くしなのだ。

 良いことずくめの澤瀉屋の一方、歌舞伎といえば宗家・成田屋の"若旦那"を忘れてはいけない。市川海老蔵(34)は名古屋・御園座で石川五右衛門に扮し、負けじと宙を舞っていた。

 その海老蔵、文藝春秋7月号の巻頭グラビアを飾っているのだが、この最後の1カットが、一部で話題になっている。

 歌舞伎ライターが言う。

「もうすぐ1歳になる娘さんを眺める海老蔵の目線が怖い。普通の父親なら、わが娘にもっとメロメロのはず。抱っこする腕もどこか不自然だし......」

 確かに、そう言われて見てみると、どうにも奇妙な印象が残る1枚だ。もっとも、松竹関係者はこう話す。

「今のところ名古屋で夜の噂は聞こえてこない。子どもが生まれる前後にベジタリアンになり、妻の麻央が一生懸命弁当を作っている。夫婦仲はいいようです」

 なんと肉食系男子を代表する海老蔵が"草食系"に挑戦中らしい。

 何はともあれ、海老サマ、お元気でなによりです。

※週刊朝日 2012年6月22日号