タイ版ミシュランガイド「タイ・セレクト」 日本の審査員はタイ国商務省職員 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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タイ版ミシュランガイド「タイ・セレクト」 日本の審査員はタイ国商務省職員

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 タイ国政府がタイ料理店を格付けする「タイ・セレクト」。今回、タイ国政府貿易センター大阪事務所の職員による「タイ・セレクト」覆面審査に同行することができた。

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「タイ版ミシュランガイド」ともいえる「タイ・セレクト」では、申請のあったタイ料理店を、タイ国商務省の職員が抜き打ちの覆面審査をする。ポイントは、料理の味と材料と盛り付け、内装と清潔さ、サービスなどだ。100点満点中、75~84点が三~四つ星の「タイ・セレクト」、85点以上だと五つ星の「タイ・セレクト・プレミアム」に認められる。
 所長と2人の副所長、3人が向かったのは、大阪駅前のビルにあるタイ料理レストラン。バレないよう、日本人職員の名前で予約するほどの念の入れようだが、日本人客ばかりの中で審査員一行が少し目立つのはいたしかたない。
 パッタイ(焼きそば)とトムヤムクンとソムタム(青パパイアサラダ)は必ず頼む。「タイの基本料理だから。日本で言えばごはん、みそ汁、漬物みたいなものかな。店のおすすめ料理も必ず食べます」
 一通り注文した後に、柔和な山本ティッパワン副所長が説明する。
 5分ほどで、ソムタムがテーブルにくる。厳しい顔のシリパン・リキウィワット所長がうなずく。「注文して最初の料理が10分以内に出てくるかも審査しているの」
 トムヤムクンが運ばれてくると、シリパン所長が再びうなずく。「店員の説明がしっかりとしていました。これも点数高いです」
 テーブルに並んだ皿は次々に平らげられていくが、ソムタムだけは最後まで半分以上残っていた。「あまりおいしくないから」とティッパワン副所長が切り捨てる。本物のタイ料理を食べて育った舌は、厳しいのだ。
「モダンスタイルのレストランね。点数は悪くないと思います」と、シリパン所長が統括した。3人の点数の平均が、このレストランの点数となる。この店が認定されれば、日本で98番目の「タイ・セレクト」レストランになる。

週刊朝日 2011年5月4・11日合併号>


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