「愛欲生活15年」の全真相(上) (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「愛欲生活15年」の全真相(上)

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日
(※写真はイメージ 撮影/写真部・松永卓也)

(※写真はイメージ 撮影/写真部・松永卓也)

 正月気分も覚め始めた1月6日昼過ぎ、「吉川祥子」はいつものように、大阪府東大阪市内の弁当屋にいた。注文したのは、390円の天丼に210円の「手づくり玉子(たまご)焼き」。だが、これが最後の注文になった。

 弁当屋の店長が語る。

「年末年始をお休みして、最初に来たのが1月6日やったと思います。普段は割りばしをいらないって言うのに、このとき初めてハシを求められた。弁当と別におかずを付けたのも初めてや思うし、何よりも弁当はこれまで2人分だったのに、1人分だったのは初めてなのでよく覚えています」

 弁当は、1人分でよかった。彼女が17年連れ添った相手はもう、そばにはいない――。その4日後、彼女は警視庁大崎署に出頭し、約17年ぶりに本名の「斎藤明美」を名乗った。

 明美容疑者と平田信容疑者が大阪へやってきたのは15年前のことだ。

「大阪では3カ所に、最初は1年あまり、次は7年、その次は7年と計15年、住みました。仲居、喫茶店員、事務員などの仕事をしました」(明美容疑者が滝本太郎弁護士を通じて発表したメッセージ)

 うち14年は東大阪市で暮らし、「吉川祥子」は十数年前、同市内の整骨院でアルバイトとして働き始め、2000年夏に正規の従業員になった。

 勤務日には整骨院から昼食手当1千円を支給され、平田容疑者の分と2人分の弁当を買っていた。冒頭の弁当屋に明美容疑者が現れるようになったのは約5年前で、平日の午後2時前後にほぼ欠かさず通っていた。定番は唐コロ弁当(390円)と、のり弁当(290円)の組み合わせだった。

◆家賃を引いて給与は月20万円◆

「毎日のように買うから、好っきやなぁと思うてた。割引のサービス券をうまく使い、スタンプ五つでお茶をよくもらっとったな。そういえば割引フェアのときに天丼を頼んだこともあるし、親子丼を2カ月ほど限定発売したときは親子丼とノリ弁のセットばかり。親子丼がなくなって唐コロ弁当に変わり、昨秋からは唐コロ弁当となぜかライス二つを毎日のように頼んどった」(店長)

 明美容疑者はポシェットを斜めがけにし、封筒のカネをスタンプカードと一緒に出し、整骨院の名前で領収書をもらっていたという。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい