10月25日に放送された旅番組「きらり! 東北の秋」(NHK・BSプレミアム)で、女優の高岡早紀は秋田県東成瀬村の禅寺を訪れた。母として、また妻として、3人の子どもや「パートナー」と一緒に大家族で暮らしながら、女優の道も極めようと突っ走っている――そう紹介された高岡が、自分を見つめ直すため畳の上で座禅を組んだ。その刹那、高岡の目から一粒の涙がこぼれ、頬を伝って流れ落ちた。思いがけず"大きな悩み"を抱え込んでしまった最近の心境がにじみ出たようなシーンだった。

 映画やCMなどで活躍していた高岡が、ドラマの共演をきっかけに俳優の保阪尚希(43)と結婚したのは96年のこと。2男に恵まれたものの、ミュージシャンの布袋寅泰(49)との"不倫チュー"を写真誌に撮られたことなどがきっかけで、04年に離婚した。

 その後も歌舞伎役者の中村獅童(39)や市川海老蔵(33)、プロ野球日本ハムの投手、木田優夫(まさお)(43)らと浮名を流す"恋多き女"だった高岡に、謎のオトコ・X氏(44)の存在が急浮上したのは昨年夏のことだった。

 昨年7月に高岡の妊娠が報じられ、9月に自宅で女児を出産。しかし、X氏は高岡と入籍せず、"内縁の夫"として高岡の実母や3人の子どもと一緒に一つ屋根の下で暮らしてきた。

◆高岡の母親にも借金の取り立て◆

 X氏については、これまで「実業家」と報じられただけで、実際に何をしている人物なのかは謎だった。

 X氏の知人が振り返る。

「初めてXに会ったとき、歯医者を何軒も経営していたとかビル持ちだとか、ずいぶん大きな話をしてたな。車を担保に入れる金融屋のような仕事は確かにやっていたらしいが、それもどれだけ成り立っていたのか、よく分からない。高岡さんとは2年前にパーティーで知り合い、周囲には『家族を年2回ハワイに連れていく約束で一緒になった』と話してたが、自分を大きく見せたがる癖があるから、離婚歴や元妻との子どものことなど本当の経歴をどこまで話していたんでしょうかね」

 そんなX氏が複数の知人からカネを借りたまま、最近になって消息を絶ったため、ベールに包まれていた"本性"があらわになってきた。X氏と付き合いのあるブローカーが解説する。

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