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7日(金)にかけて寒冷前線が日本付近を通過するでしょう。全国的に雨や雷雨になり、太平洋側を中心に激しい雨の降る所も。雨量が多くなる恐れがあります。寒冷前線が通過した後は一時的に上空に寒気が流れ込むでしょう。8日(土)はいったん天気が回復しても関東や北陸から北海道は所々で急な雨に注意。標高の高い地域では雪の降る所もあるでしょう。

寒冷前線の動きゆっくり 大気の状態が不安定に

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きょう5日(水)は前線を伴った低気圧が西から近づき、九州や中国、四国を中心に雨雲がかかっています。

6日(木)から7日(金)にかけて、低気圧は日本海を北東に進み、低気圧から延びる前線が南下するでしょう。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になりそうです。日本の東の海上に中心を持つ高気圧の影響で、前線が日本付近を通過する速度はゆっくりとなるでしょう。西日本を中心に影響が長引く見込みです。

広く雨や雷雨 局地的に激しい雨

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きょう5日(水)の夜は九州や中国、四国では雨や雷雨で、局地的に激しい雨が降るでしょう。近畿や東海、北陸でも所々で雨が降る予想です。

6日(木)は、九州から東海、北陸は断続的に雨が降り、太平洋側では雷を伴って激しく降る所があるでしょう。関東も沿岸部を中心に雨の降る所がありそうです。東北や北海道も天気が下り坂で、昼頃から日本海側で雨が降りだすでしょう。太平洋側も午後は所々で雨が降りそうです。

7日(金)は沖縄や九州から北海道にかけて広く前線に伴う雨雲がかかるでしょう。九州から東海を中心に活発な雨雲や雷雲がかかり、大雨となる恐れがあります。総雨量が200ミリに達する所もあるでしょう。関東や東北、北海道も午後は所々で雨脚が強まる見込みです。沿岸部を中心に風も強まり、横殴りの雨になる所もありそうです。傘があおられないようにお気をつけください。

寒冷前線通過後は一時的に寒気が南下

寒冷前線が通過した後は、一時的に上空に寒気が流れ込むでしょう。

8日(土)は、関東ではいったん天気は回復しても、午後は平野部も含め所々で雨雲が発生する予想です。北陸から北海道もあちらこちらで雨が降るでしょう。また、8日(土)夜から9日(日)朝にかけて関東甲信や北陸から北海道の標高の高い地域では雪の降る所がありそうです。峠越えの車は路面状況の変化にご注意ください。

季節先取りの暖かさの日が多くなっていますが、8日(土)と9日(日)の最高気温は平年並みか低くなるでしょう。薄着だとヒンヤリしますので、服装選びにお気をつけください。

激しい雨って どんな雨?

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激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。

激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。