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向こう1か月は、気温が平年より高く、降水量は平年並みか多い見込みです。日本海側では降雪量はほぼ平年並みでしょう。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。

1週目(11月20日~26日) 札幌の初雪は記録的に遅い

今日(18日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。明日(19日)は雲に覆われて雨の降る所が多く、雷を伴って雨脚の強まることがあるでしょう。竜巻などの激しい突風や落雷、ひょう、急な強い雨に注意して下さい。20日以降は気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、雨や雪の降る日があるでしょう。気温は平年より高く経過する見込みです。22日ごろは、荒れた天気となり、低気圧の発達度合いによっては暴風の吹く恐れがあります。

なお、札幌では今日は初氷を観測しました。平年より21日遅く、昨年より28日も遅い観測で、統計開始以来、最も遅い初氷となりました。また、札幌は今シーズンの初雪も記録的に遅くなっていますが、19日夜から20日朝にかけてと23日以降に初雪の可能性があります。今までの最も遅い初雪の記録が11月20日(1890年、2018年)のため、史上最も遅い初雪の観測となるかもしれません。

2週目以降(11月27日~12月3日) 根雪も遅くなりそう

冬型の気圧配置の強さは平年より弱く、低気圧の影響を受けやすくなるでしょう。日本海側とオホーツク海側では、平年に比べて雲が広がりやすく、天気の崩れる日が多くなりそうです。太平洋側でも平年より晴れる日が少ないでしょう。低気圧が北海道付近を通過すると、12月に入っても雪ではなく、雨の降る日がある見込みです。なお、平年だと長期積雪(根雪)の始まる所も多くなりますが、引き続き気温が高い状態が続く見込みで、根雪のスタートは遅くなりそうです。

3~4週目(12月4日~17日) つるつる路面に注意

冬型の気圧配置の強さは平年よりやや弱い見込みです。日本海側とオホーツク海側では、平年と同様に曇りや雪、雨の日が多い見込みです。太平洋側では晴れる日が多くなるでしょう。気温は平年並みか高い見込みで、平年より湿った雪になる日が多くなりそうです。ただし、朝晩は冷え込む日も増えてくるため、日中とけた雪や雨が凍結することがあります。凍結路面による転倒や交通事故に注意が必要です。