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2020年シーズン、スギ・ヒノキ花粉の3月末までの飛散状況のまとめと、飛散終了時期の見通しです。

2020年シーズンの花粉飛散状況まとめ

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2020年シーズン(3月末まで)の東京と大阪の飛散状況を例年(過去10年)と比較してみると、東京では40%程度、大阪では50%程度と、東京では2017年以来の少なさ、大阪では2016年以来の少なさとなっています。

2020年シーズン これまでの振り返り

飛散開始日は、スギ花粉は、東京は2月8日(昨年とほぼ同じ)、大阪は2月12日(昨年より1週間早い)でした。ヒノキ花粉は、東京は3月16日(昨年より4日早い)、大阪は3月18日(昨年より3日早い)でした。

スギ花粉の飛散ピーク期間は、東京は2月17日~23日(昨年は33日間、ピーク開始は昨年より8日早い)、大阪は2月21日~24日(昨年は11日間、ピーク開始は昨年より11日早い)でした。どちらも昨年見られたような顕著なピークは現れませんでした。

スギ花粉とヒノキ花粉の総飛散量(3月末まで)は、東京は2502.1個(昨年の同時期と比較すると40%程度)、大阪は1031.0個(昨年の同時期と比較すると30%程度)でした。

総飛散量が少ない理由

総飛散量が少ない理由は、スギ、ヒノキともうまく休眠打破できた木とできなかった木があること、東日本以西では、昨年夏の前半の梅雨前線による記録的な日照不足の影響で花芽の形成が十分されず花芽総数が少ないことと分析しています。

昨年ほどの明瞭なピークが現れなかった理由としては、暖冬の影響により、休眠打破がうまくできた木は飛散開始が早まりましたが、できなかった木は飛散開始が遅れたことで、一斉に飛散開始しなかった上、花芽総数も少ないためと考えられます。

飛散終了時期の見通し

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2020年シーズンのスギ花粉飛散終了時期の見通しは、東京では例年5月上旬まで飛散が確認されていますが、今年は4月中旬に終了となる見込みです。大阪では、今年は例年より早めの4月上旬には、ほぼ飛散終了となる見込みです。ヒノキ花粉は、東京、大阪とも4月いっぱいは断続的に飛散する見通しのため、引き続き花粉症対策が必要となります。

その他の西日本と東日本の各地と東北地方も飛散開始が例年より早く、飛散開始後も気温が高く経過しているため、4月末までにはスギ、ヒノキとも飛散が終了する見込みです。4月下旬頃からシラカバ花粉が飛散開始となる北海道では、5月半ばまで飛散が続くでしょう。