近畿地方や東海地方に「春一番」をもたらした「春の嵐」によって、全国的に記録づくしとなりました。3月に入ったばかりですが、3月1位の記録が続出しています。朝から全国的に気温が高く、広い範囲で今年1番の暖かさです。

「春一番」の発表 東海が近畿より先は 20年ぶり

今年は、2月から3月に移るタイミングで、東海地方と近畿地方の「春一番」が観測されました。東海地方は2月28日、近畿地方では3月1日の「春一番」でしたが、東海地方が近畿地方より先に「春一番」が観測されたのは、1998年以来、20年ぶりです。

3月1位の記録続出

3月がスタートしたばかりですが、「春の嵐」は3月としては、記録的な大雨と暴風をもたらしました。
西日本や東日本を中心に、3月1位の記録となった所が多く、3時間降水量は、埼玉県谷市で22.0ミリ、岐阜市で46.5ミリ、三重県尾鷲市で81.0ミリ、岡山県津山市で25.5ミリと、いずれも3月1位となっています。また、和歌山市では最大風速20.6メートルを観測し、こちらも3月1位となりました。

全国的に 朝から今年1番の暖かさ

そして、全国的に朝から気温が高くなっています。「朝9時までの最低気温」は全アメダスの3割以上にあたる299地点で、今年最も高くなりました。3月の訪れと共に、多くの所で、今年1番暖かい朝を迎えました。
また、気温の上がるペースも早く、「朝9時までの最高気温」は全アメダスの約4割にあたる366地点で、今年最も高くなりました。
3月1日は、日中の最高気温も、平年より高い所が多いので、積雪の多い所では、雪解けが進みそうです。雪崩や屋根から落ちる雪に、十分な注意が必要です。また、この暖かさで、関東から西では、スギ花粉が「非常に多く」飛ぶ所もあるでしょう。万全な花粉対策も心掛けて下さい。