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水上勉が長逗留した丹頂の間。近年、ベッドルームと書斎が増設され、より作家の“缶詰”気分が味わえるように。すべての部屋に源泉かけ流しの内湯がある
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丹頂の間にかけられた、水上の色紙。自身の直木賞受賞作「雁の寺」とかけて、加満田のことを「雁の宿」と詠んでいる
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小林秀雄が愛した躑躅の部屋。万点星、木犀、南天、萩の部屋とともに、小林自ら命名した
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美しい庭を臨む露天風呂がふたつあり、どちらも貸し切りで利用できるのがうれしい
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大浴場からも緑が楽しめる。源泉を循環濾過することなくかけ流しにしている宿は非常に貴重
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加満田の先代女将が亡くなった際に、水上勉が書いた弔辞の原稿が残されている。推敲のあとから、作家がどのように執筆していたかが窺える
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加満田は水上が随筆に描写した当時のままの回廊式。廊下には作家たちの色紙が飾られている
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回廊に飾られた宇野千代の色紙。宇野の自伝によれば、宇野が編集者として小林秀雄を加満田に缶詰にしたのが、「作家を缶詰にした第一号であった」という。小林は以降、ここを定宿とした
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小林秀雄が頻繁に滞在した部屋「躑躅」の、床の間には小林の色紙がかけられている
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