女と男の品格。 「週刊文春」に連載中の人生相談「悩むが花」をまとめた一冊。10代から80代までの幅広い読者から寄せられた悩みや質問に対し、作家の立場を踏まえた絶妙な切り口で応じていて、著者と読者の年齢差とは無関係に興味深く読み進められる。 話題の新刊 8/24 週刊朝日
スナック研究序説 日本の夜の公共圏 なぜ、スナックは潰れないのか。うまい飯があるわけでも、絶世の美女がいるわけでもない。知っているようで実は全く知らないスナックを日本でおそらく初めて学術的に論じた一冊だ。 話題の新刊 8/1 週刊朝日
人の数だけ物語がある。ザ・ゴールデンヒストリー 朗読CDブック 大竹まことがパーソナリティーを務めるラジオ番組内の一コーナーの書籍化だ。放送時間は約5分。男手一つで育ててくれた父の背中を見て、ピンセット工場を継いだ鈴木正弘さん。交通事故による寝たきり生活を経て、車椅子ラグビー日本代表となった岸光太郎さん。最終試験で宇宙飛行士を逃したが、別の形で夢をかなえた内山崇さん。原発事故からの避難者、沖縄戦の体験者ら16人を収録。圧縮した文章からは取材に費やした時間と労力が想像される。 話題の新刊 8/1 週刊朝日
のらもじ まちに出よう もじを探そう 「のらもじ」とは何か? それは街なかにひっそりとある看板文字のこと。古くからある喫茶店や理容室などの看板に用いられた愛嬌のある文字を収集し、それをもとに五十音の「字体」を創作する。これが「のらもじ発見プロジェクト」である。 話題の新刊 7/25 週刊朝日
情熱大陸への執拗な情熱 著者は喪の1年を綴った『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』のエッセイ漫画家。熱心に見続けてきたテレビ番組「情熱大陸」にある日、同級生が出演しているのを目にして身もだえする。嫉妬だ。 話題の新刊 7/25 週刊朝日
みすゞと雅輔 詩人金子みすゞ(1903~30)の生涯を劇団若草の創始者である弟・上山雅輔の目を通して描いた伝記小説である。著者は雅輔の70年分の日記と回想録を読み込んで執筆した。 話題の新刊 7/19 週刊朝日
路地の子 大阪の同和地区で食肉卸を営みながら成り上がった男の評伝だ。勝ち気で短気で猪突猛進。筋が通ってなければ、刃物を持ってヤクザにも立ち向かう。登場人物の息遣いが聞こえ、路地の臭いや色彩まで浮かび上がってくるのは、その男が著者の父親だからだろう。 話題の新刊 7/13 週刊朝日
結婚 女装姿でテレビCMに出たこともある名物編集者の著者が、「結婚」を柱に半生を振り返ってゆくエッセイ集だ。W不倫の末に、写真家の神藏美子さんと再婚する際、一つだけ約束させられたことがある。「嘘をつかない」。前の結婚では複数の女性と関係をもち、前妻に対して嘘に嘘を重ね、自身も心の負荷に耐え切れずにいたからだ。 話題の新刊 7/13 週刊朝日
本の雑誌 おじさん三人組が行く! 1976年創刊、独自の企画が光る「本の雑誌」。同誌で働く社員3人組による、出版業界の探検日記だ。訪問先は出版社、古本屋、図書館といった定番どころから、流通センターの倉庫、文壇バーといった場所も。目次を見るだけでもじゅうぶん楽しい。 話題の新刊 7/4 週刊朝日
教養としての社会保障 誰にとっても大切な社会保障だけれど、理解するのは難しいし面倒。そう思っていた私にとっても本書はわかりやすく、かつ、深かった。著者は内閣審議官として「社会保障・税一体改革」をとりまとめた経歴を持つ。改革の是非はさておき、まず虚心にページを繰れば、市民の不安に向き合う著者の姿勢に気づく。所得格差の広がりや政治不信について率直に語り、自らの関わった改革によって社会基盤が壊されたことにも言及している。「負担のない給付はありません。ないのです」と増税の必要性を確認しつつ、その合意を得るには政治に携わる者が汗をかかなければならないと説く。 話題の新刊 7/4 週刊朝日
戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実 過去の偉人たちには歌作・句作がつきもの。しかし道楽と侮るなかれ、その作品はふとした形で、歴史の深淵に触れることもあるのだから──。時代小説を精力的に発表してきた著者が、戦国武将たちの辞世や発言に触れ、それぞれの夢や人生、秘密などを探る。 話題の新刊 7/4 週刊朝日
高見沢俊彦「次は喜寿バンド目指す」 デビュー50周年のTHE ALFEEが走り続けてこられた理由〈with MUSICきょう出演〉 THE ALFEETHE ALFEE桜井 賢坂崎幸之助高見沢俊彦アルフィー 7時間前
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