チェ・ゲバラと共に戦ったある日系二世の生涯 公開中の映画「エルネスト」原案。革命家チェ・ゲバラとともに闘い、1967年、25歳という若さでボリビアで殺害されたフレディ前村。本書は実の姉と甥がまとめた、彼のライフヒストリーだ。初期移民者であった日本人の父とボリビア人の母を持つ彼は、幼い頃より医師を志した。責任感が強く、医学部では模範的な学生だったという。一方では国内での貧富の差に敏感で、共産党に入党し政治活動にも熱中。最終学年の年、ラテンアメリカで軍事クーデターが勃発し、革命過程を間近で眺める中、戦士になることを決意した。 話題の新刊 11/16 週刊朝日
英語の品格 英語はストレートで単純な言葉だと認識している日本人が多いが、それは間違いだと経営コンサルタントと国際ジャーナリストの著者らは語る。勘違い例として「プリーズをつければ、常に丁寧な言い方になる」「断るときはノーと言えばいい」を挙げ、「社会的地位が高い人や能力のある人ほど間接的で婉曲的な表現」を使うと指摘。品格ある英語として、依頼の仕方や断り方、同感の意を伝えたいときなど、良識ある社会人としての会話例を伝授する。 話題の新刊 11/16 週刊朝日
歩くだけで不調が消える 歩行禅のすすめ 1968年生まれの著者は、奈良県の吉野山金峯山寺で出家得度し、99年に金峯山寺1300年の歴史で2人しか満行していない大峯千日回峰行を達成した大阿闍梨である。大峯千日回峰行とは、48キロの険しい山中を1日16時間かけて歩き、それを千日間続けるという命がけの荒行だ。 話題の新刊 11/8 週刊朝日
エマニュエル・マクロン フランスが生んだ革命児 2017年5月、決選投票で極右・国民戦線のルペン氏を破り、フランス史上最年少の大統領として脚光を浴びたマクロン氏。元NHK国際経済担当解説委員の著者は、16年にユーロ関連の著書を出版した時点で、すでに同氏の台頭を的中させた数少ない識者である。 話題の新刊 11/1 週刊朝日
樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声 ドイツの州の営林署で部局長まで務めたものの、行政官として森林を保護することに限界を感じた著者。フリーランスの営林者になり、樹木の驚くべき生態を綴った。 話題の新刊 11/1 週刊朝日
寂しい生活 アフロヘアで知られる元朝日新聞記者が、自身の「使わない生活」を綴ったエッセイだ。東日本大震災をきっかけに「個人的脱原発計画」に挑戦し始めた著者。家中のプラグをすべて抜き、現代の暮らしに不可欠と考えられるテレビ、冷暖房、掃除機……といったモノたちを次々に手放してゆく。 話題の新刊 10/26 週刊朝日
中原中也 沈黙の音楽 「中原中也はいったいどこにいるのだ?」──著者は中也の詩集『山羊の歌』の校正刷本のことから語り始める。中也は推敲に推敲を重ねた詩人。彼の完成作品だけを見るのではなく、詩ができるまでの過程を追うことで中也の再発見を試みたのが本書だ。 話題の新刊 10/18 週刊朝日
日本男子♂余れるところ 全編を通じて、これほどこの二文字が頻出する本は珍しいだろう。「男根」。日本の神話からキリスト教まで歴史を遡り、男女に性生活のインタビューも重ねる。 話題の新刊 10/18 週刊朝日
カンボジア孤児院ビジネス 東南アジアのカンボジアでは、子どもたちに「孤児」を演じさせ、外国人観光客やボランティアから寄付金や奉仕労働を引き出すビジネスが存在している。ルポライターの著者は、NPOなどが主催するスタディーツアーに参加し、その実態を見聞したことがきっかけで、この問題に向き合っていく。 話題の新刊 10/12 週刊朝日
カストロの尻 「あとがきにかえて」によると、本書は2本のエッセイに挟まれた9編の小説で構成されている。その説明がなければ、読者には批評なのか物語なのかよく解らない。書きたいことを自由奔放に書いているといった印象だ。 話題の新刊 10/12 週刊朝日
FAKEな平成史 ドキュメンタリー映画「FAKE」の監督・森達也が同時代人とともに、“平成”という時代を振り返る。対談相手はテレビプロデューサー、ジャーナリストなどさまざまだが、皆、自らの視点で時代と対峙してきた人々だ。 話題の新刊 10/12 週刊朝日
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