1847年に土佐で生まれ、幼少の頃に坂本龍馬に会ったという中江兆民。1871年にフランスに留学し、ルソーの『社会契約論』を漢文訳するなど、フランスの思想を広め、自由民権運動の理論的支柱となった。彼が書いた『三酔人経綸問答』について、平田オリザさんの『名著入門 日本近代文学50選』(朝日新書)から抜粋、再編集しその魅力を解説する。なお、『三酔人経綸問答』はNHKの番組「100分de名著」で、平田オリザさんを案内人に放送されている。
平田オリザが読み解く中江兆民の傑作『三酔人経綸問答』が喝破する明治時代の政治思想の迷走ぶり
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