メンタル不調患者に漢方医「心も体も相互に影響。すべて診る」 “心身一如”の考え方とは? こころとからだの関係は一方通行ではなく、相互に影響し合って、負のスパイラルを起こすこともあります。30年超にわたり漢方診療をおこなう元慶應義塾大学教授・修琴堂大塚医院院長の渡辺賢治医師は、「どちらか一方の表面的な症状だけを診て治療をしても、うまくいきません」と話します。 メンタル不調に対して漢方という選択肢もあるということを、より多くの人に知ってもらいたいと、渡辺医師は著書『メンタル漢方 体にやさしい心の治し方』(朝日新聞出版)を発刊しました。同書から抜粋してお届けします。 メンタル漢方メンタル不調漢方朝日新聞出版の本 4/30
渡辺賢治 1800年以上前からメンタル不調に漢方が使われていた 漢方医学書に記載の「奔豚気病」とは? メンタル不調の治療というと多くの人は、精神科や心療内科を考えるでしょう。そのほかに漢方という選択肢もあり、30年超にわたり漢方診療をおこなう元慶應義塾大学教授・修琴堂大塚医院院長の渡辺賢治医師は、「中国の漢方医学書には1800年以上前からメンタル不調に漢方が使われていたと記載があります」と話します。 メンタル漢方メンタル不調 4/12