
「はたらく夫婦カンケイ」に関する記事一覧
特集special feature

「一緒に住んで、1年後に婚約しよう」 ロジカル型と直感型で補い合う夫婦
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年6月28日号では、ビジネスコンサルタントのコズロブ・イゴールさん、STUDIO BUKI 代表取締役のコズロブ・ふくみさん夫婦について取り上げました。 * * * 夫31歳、妻32歳で結婚。長男(2)と3人暮らし。 【出会いは?】勤務先のコンサルティングファームで。 【結婚までの道のりは?】付き合い始めて最初の妻の誕生日に、夫が「一緒に住んで、1年後に婚約しよう」と提案し、1年後に予定通りにプロポーズ。 【家事や家計の分担は?】料理は妻、それ以外の家事は夫の担当。育児は7:3の割合で妻が多めに担う。家計は互いの信頼の上に成り立つ「ノー管理」状態。 夫 コズロブ・イゴール[34] 日本マイクロソフト ビジネスコンサルタント 1986年、ベラルーシ生まれ。カナダ・カールトン大学などを経て、2012年にアクセンチュア入社。ZOZO国際事業部を経て現職。19年から妻が代表を務めるSTUDIO BUKIにも参画 平日の日中は会社員として、夜と休日は起業した妻の絵本ビジネスでプロジェクトマネジメントを担っています。本業では大企業に対するコンサルティングが中心なので、スピード感を持ってアイデアを形にしていけるスタートアップの仕事は刺激的で、疲れやストレスを感じないほど楽しんでいます。 僕は徹底してロジカルに考えるタイプであるのに対し、妻は論理的に考えていたら絶対出てこないような発想が得意。物事を成功に導くにはロジカルな考え方は不可欠だけれど、人を感動させるには彼女のような才能が必要です。性格も生き方もまるで正反対な夫婦だけれど、同じゴールを共有しているからこそ補い合えるし、自然に過ごせていると感じます。 常に楽しく、モチベーション高く、イノベーティブに刺激し合いながら、ハッピーライフとハッピーファミリーを実現していくのが、僕らが共有している人生のイメージ。素晴らしいパートナーでいてくれてありがとう。

「家庭が新たなチャレンジのエンジンになった」 アパレル企業で出会った夫婦の選択
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年6月21日号では、フリーランスPRとしてブランドのSNS更新などを行う漆崎愛さん、コンサルティング会社で資金調達サポートを担当する祥一さん夫婦について取り上げました。 * * * 夫25歳、妻23歳で結婚。長女(2)と3人暮らし。 【出会いは?】新卒で入ったアパレル企業で、夫が妻の1年上の先輩。 【結婚までの道のりは?】新卒で入社した会社で、夫が直属の先輩、妻が後輩だった。妻の入社から数カ月して付き合いだしたところ、妊娠がわかった。1年間の交際を経て結婚した。 【家事や家計の分担は?】フリーランスの妻が、家事の大部分をこなす。夫は洗い物を積極的にするようにしている。家賃や保育園料、食費は夫の口座から引き落とし。妻は必要に応じて夫の口座に振り込む。 妻 漆崎愛[26] フリーランスPR うるしさき・あい◆1995年、大阪府生まれ。同志社大学卒業。アパレル企業「カイタックインターナショナル」を経て、「ゲストリスト」でプレスを担当。2021年にフリーランスに転身。複数のブランドのSNSを更新している。ブランドのインスタライブではモデル役をすることもある 入社1年後に、1年先輩の夫と23歳で結婚、出産しました。学生の頃から、ファッションブランドのプレス(広報)にあこがれていて、ブランドの顔として、SNSでPRするのが魅力的だと思いました。そんな仕事がしたくて入ったけど、最初は営業だったので、任せてもらえたPR業務は限られていました。 出産のタイミングで休職していたとき、別の会社のプレスルームで働かないかと声がかかりました。ドラマや雑誌のスタイリストが使いたくなる服をプレスルームにそろえる、思い描いた仕事でした。 ただ、産後3カ月から働くのは大変。社内で搾乳して、冷蔵庫に入れていました。午後7時頃に保育園にお迎えに行くと、子どもがぽつんと待っていました。子どもとの時間をつくりたい、自分一人でどこまでできるのかやってみたいと、25歳で辞めました。今ではフリーランスとして、ブランドのSNSを更新して、インスタライブでモデル出演しています。家庭があるから、チャレンジできました。




まっすぐに努力する妻が目標を達成すること、それが僕の幸せ 「アイドルファン気質」で結ばれる夫婦
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年5月24日号では、音楽家の栗城千佳さん・子育て家族向け事業執行役員の良規さん夫婦について取り上げました。 * * * 夫30歳、妻28歳のときに結婚。 【出会いは?】友人主催の食事会で出会い、出身地や趣味など共通の話題が多く、話が弾んだ。 【結婚までの道のりは?】何度か会って2カ月後に交際。共に相手に本気で向き合い、影響し合える存在として、2年ほどで結婚。 【家事や家計の分担は?】お互い基本的な家事はできるようにしておき、毎日余裕がある方がやる。財布は別々だが、大きな買い物用に共通で貯金。 妻 栗城千佳(旧姓・加藤)[33] 音楽家 くりき(かとう)・ちか◆1987年、神奈川県出身。桐朋学園大学音楽学部卒業。大手音楽教室講師を経てフリーランスに。地元横浜で文化活動を行う。ピアノ講師として音楽教室を主宰する傍ら、実妹とピアノ・ヴァイオリンデュオを結成。演奏活動やYouTube動画制作を行う 夫婦で過ごす時間の中で、一番楽しいのはドライブ。夫も同意見で、理由は個室で延々と喋っていられるから。出会った日から、この人とずっと一緒だと確信したほど、フィーリングが合いました。 夫は私のタスクに対して、フラットな目線で、軸や構造を整理してくれます。地域の文化活動や教室運営の仕事について相談すると「なぜ、どうして、どうやる?」と質問されるので、常に具体的に考える癖がついてしまいましたね。無理な働き方はしないつもりでも、ついストイックになりがちな私に、夫はいつも「誇りに思う」「よく頑張ったね」と。あまりに屈託なく、本気で肯定してくれる彼のパワーに、正直、押され気味のこともありますが……(笑)。 私もアイドル好き。「私立恵比寿中学」というグループの大ファンです。何度でも立ち上がる姿を見守り続けたくなる感じがいい。夫は自称、厳しいボスらしいですが、私から見たら未完で人懐っこい人。職場では、周囲に支えられているんだと思います。