まっすぐに努力する妻が目標を達成すること、それが僕の幸せ 「アイドルファン気質」で結ばれる夫婦
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年5月24日号では、音楽家の栗城千佳さん・子育て家族向け事業執行役員の良規さん夫婦について取り上げました。 * * * 夫30歳、妻28歳のときに結婚。 【出会いは?】友人主催の食事会で出会い、出身地や趣味など共通の話題が多く、話が弾んだ。 【結婚までの道のりは?】何度か会って2カ月後に交際。共に相手に本気で向き合い、影響し合える存在として、2年ほどで結婚。 【家事や家計の分担は?】お互い基本的な家事はできるようにしておき、毎日余裕がある方がやる。財布は別々だが、大きな買い物用に共通で貯金。 妻 栗城千佳(旧姓・加藤)[33] 音楽家 くりき(かとう)・ちか◆1987年、神奈川県出身。桐朋学園大学音楽学部卒業。大手音楽教室講師を経てフリーランスに。地元横浜で文化活動を行う。ピアノ講師として音楽教室を主宰する傍ら、実妹とピアノ・ヴァイオリンデュオを結成。演奏活動やYouTube動画制作を行う 夫婦で過ごす時間の中で、一番楽しいのはドライブ。夫も同意見で、理由は個室で延々と喋っていられるから。出会った日から、この人とずっと一緒だと確信したほど、フィーリングが合いました。 夫は私のタスクに対して、フラットな目線で、軸や構造を整理してくれます。地域の文化活動や教室運営の仕事について相談すると「なぜ、どうして、どうやる?」と質問されるので、常に具体的に考える癖がついてしまいましたね。無理な働き方はしないつもりでも、ついストイックになりがちな私に、夫はいつも「誇りに思う」「よく頑張ったね」と。あまりに屈託なく、本気で肯定してくれる彼のパワーに、正直、押され気味のこともありますが……(笑)。 私もアイドル好き。「私立恵比寿中学」というグループの大ファンです。何度でも立ち上がる姿を見守り続けたくなる感じがいい。夫は自称、厳しいボスらしいですが、私から見たら未完で人懐っこい人。職場では、周囲に支えられているんだと思います。
AERA
5/18