小西康陽の新キャリアとなる「前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン」 作詞作曲し、自ら歌うが、演奏はしない。そういうスタイルの音楽家と聞いて思い浮かぶアーティストはいるだろうか? 自作自演は多くいるだろう。コンポーズと演奏はするけど滅多に歌わないという人もいる。けれど、「曲は作ったし歌も歌うけど楽器には一切さわらない」という存在は、意外にも現在のポップ・ミュージックのフィールドでは、ほとんど思い当たらない。 AERA 6/23
コロナ禍にインディー・レーベル「円盤」が企画した、日常の歌のカケラ 日常生活とは一体どういうものなのか。コロナ禍で叫ばれる「新しい生活様式」とやらに違和感を覚えながら、あらためて考えるのは、当たり前に過ぎていく日々のカケラだ。新型コロナの感染症対策専門家会議が提唱する「新しい生活様式」の実践例を見ると、音楽は【娯楽・スポーツ等】のカテゴリーに入れられ、「歌や応援は距離をとるかオンラインで」とされている。距離ってなんだ? 音楽を楽しむのに「近い」「遠い」という感覚は、何か意味を持つのだろうか? そもそも音楽とはもっと当たり前のように普段の暮らしの中にあるものではないだろうか。そんな風に思ってしまう。 AERA 6/16
京都在住の音楽家・原摩利彦が新作『PASSION』で全ての音に込めた思いとは 京都には世界で活躍する音楽家が多いが、中でも京都生まれ、今も京都に暮らす原摩利彦(はら・まりひこ)には格別な存在感がある。 AERA 6/9
日本の端唄もロックステディも、世界の民族音楽は一つにつながっている! これは文化的気づきのある素晴らしい作品だ。世界中の様々なフォークロア・ミュージック(民族音楽)をクロスオーバーさせた作品の中でも、今年屈指の一枚と言ってもいいかもしれない。 AERA 6/2
くるりの『thaw』の熟成した「うまみ」が心を揺さぶる コロナ禍で予定されていたコンサート・ツアーやイベントが延期・中止になる中、国内外のミュージシャンたちは思い思いに「今できること」に着手している。 AERA 5/26
堀込泰行の「GOOD VIBRATIONS 2」が醸し出すポップな密室感 堀込泰行をあらためて紹介するなら、こんなふうになるだろうか。「良いうた」という当たり前とさえ思える概念を、洗練されたメロディーと唯一無二の声で表現するシンガー・ソングライター。 AERA 5/19
古くて新しい、井上鑑のリイシュー『カルサヴィーナ』 1981年に大ヒットした寺尾聰の「ルビーの指環」。もしかすると、その曲のクレジットで初めて「その人」の名前を見た、という人が多いかもしれない。筆者も中学生当時、テレビの歌番組などでこの曲をとても気に入り、曲が収録されたアルバム『Reflections』を購入。その時に編曲者として、「その人」の存在を認識した。あるいは2000年代以降では、福山雅治のアルバムやツアーを通じて、その功績に辿り着いたリスナーもいるかもしれない。 AERA 5/12
独自制作のオムニバスCDでライヴハウスを救いたい! ~アーティストたちの音楽への思い~ 新型コロナウイルス感染拡大の影響で現在、音楽の現場が大きく混乱している。コンサート、ツアー、フェスなどが軒並み延期や中止になっているばかりか、CDなどのパッケージ販売を延期するタイトルも増えてきた。自宅待機中のアーティストたちはSNSや動画サイトを通じて、独自に演奏を配信しているが、ライヴ活動を中心とするフリーランスの音楽家たちは、収入が絶たれて死活問題になっている。それほど現在の音楽シーンにおいて、生演奏を聴かせる「場」が、大きなウェートを占めていると言える。 AERA 4/28
耳と体で舌鼓を打つザ・スクリーントーンズによる最新サントラ『孤独のグルメ シーズン8』 スペシャルを含めると、2012年のシーズン1からほぼ毎年放映されているテレビ東京系の人気ドラマ『孤独のグルメ』。毎回登場する実在のお店の雰囲気や料理、多様なメニューはもちろん、松重豊演じる井之頭五郎が神妙な面持ちで舌鼓を打つ様子など見どころは多く、昨年10月クールのシーズン8でも第1回の横浜・中華街の広東釜飯と海老雲呑(エビ・ワンタン)麺に始まり、最終回の東京・三ノ輪のカツ丼と冷やし麻婆麺まで、たっぷりと“目で満腹”にさせてくれた。 岡村詩野 AERA 4/21
ポップス作りを楽しんだ大滝詠一のアルバム『Happy Ending』が支持される理由 先日、ムーンライダーズのリーダー、鈴木慶一がツイッターでこのようにつぶやいた。「世のミュージシャン諸君、宅録に励もうじゃないか。マルチトラックで無くても、スマホの一発録りでも。今こそ。demoでも。デモはデモでもdemo溢れに。発表するもしないも。いつか聞いてもらえるかもしれないものでも」(原文ママ) 岡村詩野 AERA 4/14
家が高すぎる 都心のマンションの高騰が止まらない。今や23区では億ションが当たり前。一般の世帯は手が出せない領域だ。この勢いはどこまで続くのか。 AERA&AERA dot.の合同企画。AERAでは9月9日発売号(9月16日号)で特集します。 この話題の記事をすべて見る