

西尾典文
スポーツライター
プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。
西尾典文の記事一覧





ドラフトで注目浴びた「ビッグ3」や「四天王」 プロ入り後“全員成功”のケースあるか
その年のドラフトで目玉クラスの選手が複数いる時に「高校生ビッグ3」、「〇〇の四天王」、「〇〇の三羽烏」などと称されることは少なくない。昨年も小園健太(市和歌山→DeNA1位)、風間球打(ノースアジア大明桜→ソフトバンク1位)、森木大智(高知→阪神1位)が高校生投手のビッグ3と言われ、揃ってドラフト1位でプロ入りを果たしている。ではこのようなくくりで評価された中で実際プロ入り後に活躍しているのはどの世代なのか。2000年以降の主なところをピックアップして評価してみたいと思う。また、中には立ち位置的に目玉ではない選手が含まれているケースもあるが、同じくくりでまとめられた例も含めている。


佐々木朗希は数字で「伝説的投手」にどこまで迫れるか 奪三振率はリリーフ含め最高レベル
28年ぶりの完全試合、史上最多タイとなる1試合19奪三振、プロ野球記録を大きく更新する13人連続三振など、ここまで異次元の活躍を見せている佐々木朗希(ロッテ)。5月15日終了時点で勝利数(4)はリーグトップタイ、防御率(1.47)はリーグ3位、奪三振数(78)と勝率(1.000)はリーグ単独トップということからも、このまま順調にいけばタイトル争いに絡む可能性は高く、前人未到の領域まで足を踏み入れることも十分に考えられるだろう。そこで今回は過去の伝説的投手が残した記録に佐々木がどこまで迫れるかを探ってみたいと思う。


佐々木朗希のような“異次元”な成績 「野手」で期待できる現役&アマ選手を挙げるなら
今年のプロ野球で最も強烈なインパクトを残している選手と言えばやはり佐々木朗希(ロッテ)になるだろう。4月10日のオリックス戦では28年ぶりとなる完全試合を達成するとともに、13者連続奪三振のプロ野球新記録も樹立。翌週の日本ハム戦でも8回まで完全投球、14奪三振と完璧な投球を見せたのだ。現時点での奪三振率は15.21、1イニング当たりの被安打と与四球を示すWHIPは0.60と先発投手としては驚異的な数字となっている。得点を奪う以前に出塁する、三振しないことすら難しい次元と言えるだろう。今年で21歳ということを考えるとまだまだここから凄みが増していくことが期待できそうだが、一方の野手ではどうだろうか。
