何のために生まれてきたの? やなせたかし著 《今週の名言奇言 (週刊朝日)》
10月13日に94歳で亡くなったやなせたかしさん。訃報と同時に新聞には多くの賛辞が載り、書店でも既存の著書はのきなみ売り切れ。もっか増刷待ちの状態だ。NHK「100年インタビュー」をまとめた『何のために生まれてきたの?』は13年2月刊。やなせたかしの思想を知るには好適な一冊だ。 「アンパンマン」に...
10月13日に94歳で亡くなったやなせたかしさん。訃報と同時に新聞には多くの賛辞が載り、書店でも既存の著書はのきなみ売り切れ。もっか増刷待ちの状態だ。NHK「100年インタビュー」をまとめた『何のために生まれてきたの?』は13年2月刊。やなせたかしの思想を知るには好適な一冊だ。 「アンパンマン」に...
絵本やアニメで人気の「アンパンマン」の作者やなせたかしさんが10月13日に心不全で亡くなった。10年近くもがんと闘いながら、生涯現役を貫いた94歳の大往生だった。「俺、もうじき死ぬよ」が、ここ数年のあいさつ代わり。初対面の人だろうがおかまいなしに、やなせさんは明るく言ってのけたというから、相手はさ...
今年6月にインタビューしたとき、やなせたかしさんは冗談めかして何度も言った。「俺は間もなく死ぬんだよ。人には天命があって、どうもここらで尽きるみたい」 94歳。がんや心筋梗塞、膵臓炎などいくつもの病気を経験し、何度も入退院を繰り返しながら、それでも制作活動を続けてきた。そのアンパンマンの生みの親...
94歳の原作者・やなせたかしさんが生み出す国民的なアニメ、アンパンマン。幼児だけでなく、大人の心も癒やす。今の社会や人生を見つめ直す、深い哲学が詰まっている。 現在のアンパンマンにつながるキャラクターが生みだされたのは1973年。その時から一貫しているのは、困った人に顔の部分のアンパンを差し出し、...
映画化25 作目の作品は、今の日本が直面する現状をどこか想起させる──。なんて言うと、社会派超大作について語るようだが、話は子どもたちに大人気のアニメ、アンパンマンの最新映画についてだ。 ばいきんまんが作りだしたメカ、スゴイゾウが想定外に暴走しはじめ、街中をめちゃくちゃに破壊し、汚泥を撒き散らす。...
『アンパンマン』の作者として知られる、やなせたかし氏(93)。東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部)を卒業後、軍隊に召集され、マンガ家としてデビューするまでに紆余曲折あったが、1947年には三越に就職したという。* * * 戦後、故郷に復員したのは46年3月。すでに27歳だった。 今からでは絵を...
マンガ家・詩人・歌手と多くの分野で活躍するやなせたかし氏(93)。1946年に戦争から復員した後はサラリーマン生活を送り、53年にフリーランスになった。独立したきっかけから、さまざまな分野で活躍する現在のスタイルが確立した経緯を語った。* * * その頃、新聞や雑誌では、しょっちゅう漫画を募集...
来年、誕生から40周年を迎える『アンパンマン』。子どもから大人まで誰もが知る、国民的漫画だが、その作品は、"正義の味方"への違和感から生まれたと、作者のやなせたかし氏(93)が語った。* * * 1973年、フレーベル館から『あんぱんまん』が刊行された。 俺は幼児絵本は描けないって、ずっと言っ...