ベニコンゴウインコ パンタナール(ブラジル)■オリンパスOM-D E-M1 MarkII・M.ズイコーデジタル ED 300ミリF4.0 IS PRO+MC-14・ISO200・絞りf6.3・800分の1秒</p>

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ベニコンゴウインコ パンタナール(ブラジル)■オリンパスOM-D E-M1 MarkII・M.ズイコーデジタル ED 300ミリF4.0 IS PRO+MC-14・ISO200・絞りf6.3・800分の1秒

 世界最大の湿原、パンタナールの南部でオオアリクイを探していたときのこと。突然頭上で「ギャーギャー」と叫び声が聞こえ、見上げると鮮やかなベニコンゴウインコが4羽いた。木の実を食べにきているようだった。望遠レンズと広角レンズをつけた2台のカメラを持っていたので、とっさに望遠を向けると、2羽、3羽とこちらに下りてきた。

 早朝だったので、朝日が赤い羽をよりいっそう輝かせている。英語では“Red-and-green Macaw”と呼ばれているが、その名のとおり赤と緑の羽が特徴的だ。インコ類は長生きすることで知られており、たいてい50~60年ほど生きる。飼育されているものだと80年生きるものもいる。南パンタナールではあちらこちらで彼らをみかけた。

写真・文 岩合光昭

アサヒカメラ2019年4月号より

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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