岩合光昭さんが選んだ「ネコ写真コンテスト」連覇の受賞者が語る、猫を撮るということ 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

岩合光昭さんが選んだ「ネコ写真コンテスト」連覇の受賞者が語る、猫を撮るということ

このエントリーをはてなブックマークに追加
土肥美帆dot.#ねこ#アサヒカメラ#猫の日
写真/土肥美帆

写真/土肥美帆


 2月22日は“ニャン、ニャン、ニャン”で「#猫の日」。動物写真家の岩合光昭さんが審査していた「ネコ写真コンテスト」(アサヒカメラ主催)で、以前に2年連続のグランプリを獲得した土肥美帆さんが、猫の写真を撮ることについて語った。

【土肥美帆さんが北の大地で写した、かわいくてたくましいネコ写真(全3枚)はこちら!】

*  *  *
 2015年、16年と岩合光昭さんが審査するアサヒカメラの「ネコ写真コンテスト」でグランプリを連続でいただくことができた。「コンテストで賞をとりたい」という思いよりも「尊敬する岩合さんに自分の写真を見ていただきたい」という気持ちしかなかった。

 猫を知り尽くした岩合さんなら写真を見ただけで、性別もわかるだろうし、眼の強さ、耳やひげ、尻尾の様子で猫の感情まで読み取られるだろう、という緊張感。ドキドキした。

 そして、魅力的な猫を撮るためにも猫をよく知り、よく観察することが必要だと思う。猫はとても身近な存在だが、その生きる環境もスタイルもさまざま。

写真/土肥美帆

写真/土肥美帆

 私は北海道で生きる猫をずっと撮り続けているが、同じ街でも、あるテリトリーではメスを中心として暮らし、また別のテリトリーでは大きな顔をしたオス猫がボス猫として君臨し、縄張りを守る。「なぜ?」とさらなる観察を続けていくと、猫と人間の関係性やライフラインとなる住環境、食糧事情が要因として見えてくる。そして猫という生き物が巧みな力で生きていることがわかる。猫の持つ本能を尊重したくなる。

 時々、猫からのご褒美で、猫の世界に招き入れてくれるときがある。そんなときはゾクゾクするほど不思議な光景を見せてくれる。シャッターチャンスだけは逃さないようにと私も必死になる。

 猫はいつも人間のそばにいながらミステリアスこのうえない。だから、知りたい。撮りたい。(文/土肥美帆)

写真/土肥美帆

写真/土肥美帆

◯土肥美帆/どい・みほ
北海道生まれ、滋賀県在住。北海道で生きる猫たちの写真で2016JPS展文部科学大臣賞、第65回ニッコールフォトコンテスト大賞(モノクロームの部)を受賞。2018年11月、写真集『北に生きる猫』を河出書房新社から刊行予定。

※アサヒカメラ2018年12月号から

北に生きる猫

土肥美帆

978-4309279862


続きを読む


関連記事関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい