自らの悪行を「近代的自我による苦悩」のように描いた作家・森鴎外の“露悪趣味”

新書

2023/05/06 10:00

 明治から大正時代を代表する作家の森鴎外。ドイツに留学し陸軍の軍医を務め、東京医学校や陸軍大学で教官をしつつ、小説の執筆や評論活動を展開した超エリートだ。その代表作といえば、小説『舞姫』だろう。劇作家の平田オリザさんは、『舞姫』で描かれた主人公に、森鴎外が抱く一種ゆがんだエリート意識をみる。(朝日新書『名著入門』より一部を抜粋、再編集)

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