メルセデス選手
メルセデス選手

 ソフトバンクが今季途中にロッテに加入し、守護神を務めたロベルト・オスナを獲得することがメディアで報じられた。オスナは2019年にアストロズで最多セーブ投手に輝くなどメジャー通算155セーブをマーク。6月に加入したロッテでは29試合登板で4勝1敗10セーブ、防御率0.91と抜群の安定感を見せていた。

【年俸ランキング】2022年セ・リーグ個人年俸上位20傑はこちら

 スポーツ紙デスクは「ソフトバンクにとっては大きなプラスアルファになるでしょう。守護神を務めていた森唯斗が近年は度重なる故障で力に陰りが見えていたので、セットアッパー、抑えで起用することになる」と分析する。

 セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスがリーグ連覇を飾ったが、各球団の戦力は拮抗している。カギを握るのは外国人選手の活躍だ。ヤクルトも不動の4番・村上宗隆が注目されがちだが、オスナ、サンタナの両助っ人が稼働しているから破壊力抜群の打線が形成できている。オリックスはラベロ、マッカーシー、バレラと野手の助っ人は期待外れの成績に終わったが、投手は7月中旬に先発から救援に回ったワゲスパックが奮闘。8月中旬からシーズン終了まで14試合連続無失点と好投を続けてリーグ優勝、26年ぶりの日本一に貢献した。

 ただ、外国人補強は蓋を開けて見なければ分からない。メジャーで実績十分の選手が日本では鳴かず飛ばずの結果に終わるケースがある一方で、巨人のアダム・ウォーカーのように無名の助っ人が素質を開花させる可能性もある。そこで、計算できるのがNPBで実績ある選手たちだ。

 野手の優良銘柄がヤクルトを自由契約になったキブレハンだろう。右の長距離砲で昨年の東京五輪では米国代表で出場して銀メダルを獲得した。今年4月にヤクルトに加入し、29試合出場で打率.241、6本塁打、14打点。オスナ、サンタナの両外国人がいたのに加え、外野の守備が不安定だったため出場機会が限られたが、8月27日のDeNA戦で1試合3本塁打の大活躍は印象深い。練習熱心で、日本語の勉強にも積極的に取り組むなどナイスガイであることでも知られた。

次のページ