・内野手
牧秀悟(DeNA・中央大)、藤岡裕大(ロッテ・亜細亜大)、京田陽太(中日・日本大)、松田宣浩(ソフトバンク・亜細亜大)、鈴木大地(楽天・東洋大)

・外野手
大島洋平(中日・駒沢大)、吉田正尚(オリックス青山学院大)、杉本裕太郎(オリックス・青山学院大)、高部瑛斗(ロッテ・国士館大)


 先発投手に関してはわずかに東京六大学が優勢という印象だ。和田、小島、早川と早稲田大出身のサウスポーが3人揃い、柳、森下の2人もエース格として定着している。今回漏れた中にもかつての最多勝投手である野村祐輔(広島・明治大)やメジャーへ移籍した有原航平(レンジャーズ傘下・早稲田大)、今年先発に再転向した石田健大(DeNA・法政大)なども控えており、人材は豊富だ。東都大学勢も200勝を目指す石川、最多勝を獲得している九里、東浜はいるものの、少し層の厚さで劣る印象は否めない。

 しかしリリーフ投手に関しては東都大学が確実に上と言える。沢村、山崎、清水の3人はタイトル獲得経験者で、岩崎も長くセットアッパーとして活躍。他にも増井浩俊(オリックス・駒沢大)、杉浦稔大(日本ハム・国学院大)、鍵谷陽平(巨人・中央大)、甲斐野央(ソフトバンク・東洋大)、森脇亮介(西武・日本大)なども実績を残している。厳しい入れ替え戦がある緊迫感の中で戦ってきた経験が、リリーフ投手の適性を伸ばしているとも考えられるだろう。

 一方の野手はどのポジションも甲乙つけがたいが、強打者タイプの数では東都が上回っているように見える。東京六大学出身の野手で安定してホームランが期待できるのは佐野くらいしか見当たらず、通算300本塁打をクリアしている松田、オリックスの中軸を打つ吉田、杉本のような長打力のある選手はいない。また今後の成長が楽しみな若手という意味でも東都がやや上という印象を受ける。捕手の佐藤、内野の牧、外野の高部などはここからまだまだ伸びそうな年代で、他にも若林楽人(西武・駒沢大)、五十幡亮汰(日本ハム・中央大)、鵜飼航丞(中日・駒沢大)、末包昇大(広島・東洋大)なども控えている。

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六大学は今後“好打者”生み出せるか