ネット上では、「協会が異議申し立てをしないと誰がするのですか?選手個人が発言するとバッシングやその後の競技活動に影響することとを考えても協会が質問状とかはっきりさせないとダメじゃないですか?事なかれ主義はダメですよ。ここまで話が大きくなれば 黙っているのが美徳となる日本はやめとかないと選手が可哀想です」「決定した結果について抗議しないのはわかるとしても、今回の件における様々な疑問点については、選手から聞き取った結果をとりまとめ、協会としてきちんと意見書を出し、運営側からの回答を求めるべき。選手と運営の言い分が異なっている以上、また、今後このような事態が二度と起きないよう、他国と足並みを揃え、徹底的にやるべき」などのコメントが。

 高梨に責任を背負い込ませてはいけない。自身のインスタグラムで「今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆んなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした。私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております」と悲痛な思いを綴っているが、スーツ規定違反の責任はない。

 伊東団長と会見に同席した原田雅彦総監督は、今月25日に開幕する女子W杯ヒンツェンバッハ大会(オーストリア)に向けて、高梨が欧州に入っていることを明らかにしている。深い悲しみにうちひしがれたが、前を向いて戦い続けている。一方で、今回のスーツ規定違反について、FIS、日本選手団は説明責任を果たす必要があるだろう。(西川秀之)