阪神時代の小林宏之(写真提供・阪神タイガース)
阪神時代の小林宏之(写真提供・阪神タイガース)

 現在はロックアウトで契約交渉などが凍結されているが、昨年まで広島の主砲として長きにわたって活躍した鈴木誠也がポスティング制度を利用してのメジャー挑戦を表明している。

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 昨シーズンは大谷翔平(エンゼルス)がメジャーで投打の“二刀流”として大活躍しただけに、同い年の鈴木も米国で旋風を起こすような活躍を期待したいところ。だが、これまで“メジャーの高い壁”にぶち当たった選手も多い。

 野手に比べ投手は活躍するケースが多いが、メジャーの強打者たちの洗礼を受けてしまったのが、横浜や楽天などに在籍した福盛和男だ。主にリリーフとして活躍した福盛は楽天時代の2006年に50試合の登板で0勝3敗ながら、10ホールド21セーブ、防御率2.17とキャリアハイの成績をマーク。翌年は34試合の登板で防御率4.75と成績を下げたが、そのシーズンのオフにレンジャーズとの2年総額300万ドル(約3億4000万円)の契約を勝ち取った。

 渡米時は32歳となるシーズンだったが、一足先に海を渡った斎藤隆(ドジャースほか)や岡島秀樹(レッドソックスほか)が日本時代を超えるような結果を米国で残しており、福盛の飛躍も大いに期待された。だが、蓋を開けてみると苦しい結果となってしまった。

 メジャーデビュー戦となった3月31日のマリナーズ戦では1点ビハインドの7回にマウンドに上がると、最初の打者はセカンドゴロに仕留めるもその後は大乱調。当時マリナーズでプレーしていた城島健司にフォアボールを与えるなど、1/3回を2安打、2四球、2暴投、3失点と散々な内容に。それ以降も2回目の登板では1回を無失点に抑えたものの、3試合目は1/3回を3失点、4試合目は2回1/3で3失点を喫し、マイナーに降格。それ以降は一度もメジャーのマウンドに立つことはできず、翌年6月にチームから解雇となった。結局メジャーでの通算成績は4試合の登板で防御率20.25に終っている。

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契約面でメジャーで厳しさを味わった投手も