YouTuberのほしのこさん(写真:三輪友紀)
YouTuberのほしのこさん(写真:三輪友紀)

 主婦YouTuberのほしのこさん(29)は、2015年に「ほしのこチャンネル」を開設してから800本以上の動画を投稿してきた。整理収納テクなど主婦のライフスタイルを幅広く紹介し、チャンネル登録者は44万人を超える人気ぶり。12月22日には著書「Make My Best Life 私らしい部屋づくりの秘訣」を上梓するなど活躍中だ。

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 動画では、11歳年上の夫・じゅんたんとの仲睦まじい様子も好評だが、「夫婦の危機」を経験したこともあるという。かつての夫は、いわゆる亭主関白。家事のサポートが全くないまま、家事と仕事に追い詰められていたというほしのこさん。そんな夫も、ほしのこさんの「ひと工夫」によって、今や家事や育児を担う主夫に変貌を遂げた。本人がインタビューで、かつての危機や、亭主関白な夫を変える秘訣などを語った。

――「ほしのこチャンネル」では、ライフスタイルを紹介する動画をコンスタントに投稿されています。その数は840本以上になります。

 今は夫が家事・育児をやってくれているのでかなり余裕ができましたが、実はYouTubeを始めて最初の1年半ぐらいは、家事と仕事の両立に苦しむ日々でした。企業案件をどんどん受けるようになって、寝る暇がないほど忙しいなか、家事も育児もとなると、一日たりとも休みがありません。やるべきことが追いつかなくなった分、当時は睡眠を削っていました。眠れても4時間とかでしたね。

 そうしているうちに心が折れかけて、何をしてても涙が出てしまうようになってしまって……。このまま一人でやっていたらやばいぞと思いながらも、そこから1年半ぐらいは、家事も育児も仕事も全部、自分一人でやっていました。

――「自分一人」で抱え込んでしまった要因は何だったのでしょうか。

 YouTubeを始める前は専業主婦だったので、「旦那さんの家のサポートを完ぺきにこなさなければいけない」という、自分の中での理想の主婦像があって、変に完ぺき主義でした。今思えば、自分の首を自分で絞めていたと思います。自分のことは自分でやらなければと思い、周りに弱音も吐けませんでした。その頃は夫(じゅんたん)も飲食店を経営していたので多忙です。外で働いてきて、家では何も家事をすることなく休むといった、いわゆる亭主関白なスタイルでした。

――そんな生活が変わったのはいつ頃だったのでしょうか。

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亭主関白だった夫の「変化」