シーズンオフにFAとなり、成績的にも米国でプレーを続けることになった場合はマイナー契約になる可能性も高い。年齢は来季34歳とケガが癒えればまだまだ活躍できる余地はあり、シーズン終盤にプレーした3Aでは11試合に登板して防御率1.59、イニング(11回1/3)を上回る14奪三振をマークした。既に日本で実績のあるだけにリリーフ陣に乏しいチームは狙ってもいい選手の一人だろう。

 ドリスに加え、先述した左腕のムーア(フィリーズからFA)や、今季ワールドシリーズを制覇したブレーブスでプレーした元日本ハムのクリス・マーティンも現在FAで今季の成績的にマイナー契約の可能性もある。ブライアン・シコースキー(元ロッテほか)のように米国からの出戻りで活躍する例も過去にあり、好条件のオファーがあれば日本で再びプレーする日が来るかもしれない。

 ここ2年はコロナ禍の中で来日した助っ人たちが比較的苦しむケースも多く、大物と呼ばれる選手は失敗例も決して少なくない。とはいえ、やはり大物助っ人やかつて日本でプレーした選手たちの日本球界入りは注目度を高めるという意味でも必要なことではある。今オフもストーブリーグでの各球団の動きを楽しみながら、来シーズンまでの時間を楽しみたい。