■受験生の人気は続く見通し

 大学通信の常務取締役・安田賢治さんによると、「データサイエンスなどの情報系の学部は、就職に強く、受験生からの人気は高い」という。2018年の「情報・メディア系」の志願者数を100とすると、21年は112。全学部系統の中でみてもその指数はトップだった。

「国の政策で小学校からプログラミングの授業が始まるなど、社会的に関心が高い分野であることに加え、今回コロナ禍で、文系に人気の就職先だった旅行会社や航空関係、百貨店業界では新卒採用を見送る企業が多くありました。その点、情報系は就職に強いと言われているので今後も人気は続くのではないでしょうか」(安田さん)

 今後、日本の社会にはデータサイエンスを学んだ学生がどんどん増えていく。こうした人材が軸になり、社会全体が大きくDX化に舵を切る日も近いかもしれない。(AERAdot.編集部・大谷奈央)