巨人の原辰徳監督(c)朝日新聞社
巨人の原辰徳監督(c)朝日新聞社

 巨人は今年もストーブリーグの主役になるのか。リーグ3位でクライマックスシリーズ(CS)への進出は果たしたが借金を1つ背負った状態でシーズンは終了。悔しさの残る年となっただけに巻き返しへ向け積極的に動いてもおかしくない。

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 昨オフもFAの梶谷隆幸、井納翔一(ともに前DeNA)やメジャーで実績のあるスモーク、テームズの大砲2人を獲得したが、今オフもFA選手や、助っ人の獲得を含めあらゆるルートを使って戦力強化に乗り出すはずだ。

 11月6日からCSが始まり熾烈な戦いの季節が到来した。時期を同じくして中日・立浪和義、日本ハム・新庄剛志という2人の新監督が誕生。これまで以上にNPBに注目が集まっているが、水面下で活発な動きを開始しているのが巨人だという。

「CS出場を果たし日本一になるために全精力を注いでいるが、並行して来季以降を見越した積極的な動きがあるようだ。FAや、交換、金銭トレードを問わず他球団からの選手補強。そして日本野球に即適応できる外国人の獲得。2つのルートで選手層を厚くすることで来季の優勝を狙っている。編成担当と(他球団の選手を調査する)プロスカウトは今頃大変でしょう」(在京球団編成担当)

「本来プロスカウトはこの時期そこまで多忙ではない。ある程度の情報はシーズン中で集められるから獲得候補の最終リストアップなどが主業務になる。しかし来季のレギュラーで確実に結果を出せる選手が必要という切羽詰まった事情がある。ドラフト会議前のアマスカウト同様の慌ただしさがあるはず。外国人補強を含め編成部は忙しいはず」(スポーツ紙デスク)

 昨オフも先述の通り積極的な補強を敢行したが、ケガなどもあり戦力となった選手が加入したとは言い難い。加えて補強に動かなければいけない理由は選手の年齢構成にもある。

「現在の主力は投打ともに30代の選手が多くまもなく過渡期がくる。20代は岡本和真くらいで世代のエアポケットになっている。松原聖弥、若林晃弘などが試合に出る機会も増えたが、中心になるにはもう少し時間がかかる。現主力と補強に頼って勝ち続けている間に成長を促し世代交代するプランだろう。素晴らしい選手も育ちつつあるので光は見えている」(巨人担当記者)

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“勝つため”に必要な補強は?