「フリーになった加藤さんを吉本がバックアップする理由は一切ないですし、『スッキリ』の裏で始まった『ラヴィット!』(TBS系)は麒麟・川島明さんをMCに据え、吉本所属の人気芸人が多数出演する番組。テレビ局と吉本興業の“行政”という点で考えても『スッキリ』を終わらせて『ラヴィット!』に注力するのは自然の流れだと思います。加藤さんはテレビに育てられたという思いが強く、今までテレビ以外のメディアにはあまり関心を示しませんでしたが、独立後はそうも言っていられないのでしょう。最近は経済メディア『News Picks』で番組を始めたり、人気編集者の箕輪厚介氏と本の出版を企画をしたりと、テレビ以外の場所で足場固めに動いている印象です」

 5月には加藤が石橋貴明のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」に出演し、話題になったことも。独立後間もない加藤は、石橋に対し「貴さんに独立について相談したいなって思って」「最悪、貴さんのところに行ってもいいですか?」と発言。エージェント契約を打ち切られ、将来に対して不安を抱いていたこともうかがえる。

 加藤が次の活躍の場を必死で模索しているなか、一方の山本圭壱はYouTubeチャンネルが好調だ。「極楽とんぼ山本圭壱 けいちょんチャンネル」は登録者数が40万人に迫る勢いで、人気YouTuberとして活躍中なのだ。

「人気芸人とのコラボも多いのですが、山本さんがいろんな人に突撃する企画が好評です。迷惑系YouTuberが得意とする『凸』という戦略を、ちゃんとエンタメとして昇華させているのがすごいですし、突撃先でケンカになることもしばしば。この展開が抜群に面白くて、ある意味、ケンカ芸でバラエティー番組を盛り上げていた往年の極楽とんぼを体現しているともいえます。加藤さんはまだキャスターの仕事が多い印象ですが、闇営業騒動のときに吉本興業にかみついた“加藤の乱”以降、やや牙を抜かれたようにおとなしくなった。先日、雨上がり決死隊が解散した時も、ちょうど『スッキリ』をお休みしていて、ちゃんとしたコメントをせずじまいでした。今後は山本さんが引っ張っていく形で、極楽とんぼが復活していくかもしれません」(前出の放送作家)

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コンビの絆の強さを見せつけた