金メダルは前半からスコアを伸ばし続けて逃げ切りを決めたシャウフェレの手に。そして、銀メダルは最終日に10アンダーと大爆発したロリー・サバティーニ(スロバキア)が手にした。サバティーニはPGAツアーで6勝を挙げている45歳の名手だが、最後の優勝は2011年。元々は南アフリカ出身で2019年にスロバキアへ国籍を変更したことにより、今大会への切符を掴んでいた。

 銅メダルの行方は、通算15アンダーで3位タイに並んだ7名によるプレーオフに。通常のゴルフ競技では、優勝以外を争ってのプレーオフが実施されることはないため、オリンピックならではの光景だ。松山は1ホール目(18番パー4)の2打目をグリーン左のラフに外すと、寄せきれずボギー。7名中5名がパーセーブしたため、ここで脱落となった。

 プレーオフはその後も続き、コリン・モリカワ(米国)と潘政琮(台湾)に絞られた4ホール目で勝負が決着。潘がパーセーブしたのに対して、モリカワはパーパットを外し、潘が銅メダルを獲得している。

 松山は母国日本で開催の五輪でメダル獲得が期待されたが、38位となった星野陸也とともに悔しい結果に終わった。中2日で女子のゴルフ競技も開催されるが、ここでは日本代表の畑岡奈紗、稲見萌寧のメダル獲得に期待したい。