「批判」と「誹謗中傷」の線引きは難しい。瀬戸に対して、「批判の声だ」と主張するかもしれないが、アスリートの間では同情的な見方も少なくない。

 過去に五輪に出場経験があるプロ野球選手は「僕の現役時代はまだSNSで叩かれるという時代ではなかったので良かったですよ。今の選手たちは一つの発言、一つの行動で批判が殺到する。気が抜けないですし競技に集中できないですよ」と同情する。

 テレビのリアリティー番組に出演していたプロレスラー木村花さんがSNSで誹謗中傷された後に命を落とす悲劇があったのは記憶に新しい。言葉は人を傷つける凶器になることを忘れてはいけない。(牧忠則)