AERAdot.(6月20日配信)で既報したように情勢調査では自民党は当初、「48~55議席」と大勝の予測だった。

「麻生さんの『まいた種』発言以降、期日前投票の出口調査では自民党支持が減っている。麻生さんの失言をきっかけに自民党の票が都民ファ、小池さんに流れている感がある。このままいけば50議席の大台は苦しく、43議席くらいまで減らしそうだという予測もある。麻生さんは演説のうまさ、惹きつける魅力があることは認める。しかし、失言リスクを考えて最終日は応援演説を遠慮してもらった」(前出の自民党幹部)

 自民党は最終日の3日、最終兵器として小泉進次郎環境相を投入。この日朝、静岡県熱海市で大きな規模の土砂崩れが発生し、民家が埋まり、19人の安否がわからなくなる災害が起こった。しかし、小泉環境相は午後12時45分頃、町田市で応援演説を続行。

「熱海で災害がありましたが、私は環境大臣として廃棄物の処理をしなければ…」などときわどい言い訳をしていた。中野、文京区など激戦区の4か所で演説を行う予定だという。

安倍晋三前首相の時は秋葉原で演説したものだが、演説下手の菅首相は票を減らしかねない。官邸で待機する」(同前)

 投開票は明日4日。最後まで予断を許さない展開となった。
(AERAdot.編集部/今西憲之)