とはいえ、今季で渡米から4年目を迎える大谷は今やメジャーリーガーの風格すら感じる。日々ハイレベルな戦いが続く弱肉強食の世界で生き残っていくために強い気持ちも当然必要となってくるだろう。“目立ち方”によっては、プライドの高いメジャーリーガーから何らかのリアクションもあるかもしれない。だが、普段はおとなしい大谷はグラウンドでは自らを奮い立たせるために、あえて強気の姿勢をとっているようにも見える。

「手術など想定外のこともあったが、ポテンシャルを考えればここまでは当然で勝負はここから。技術的にもそうだが、日米の文化の違いなどはたくさんある。不文律もそう。大谷の強みは学習能力、適応能力の高さ。経験を重ねてさらに大きく成長して行くはず。(ケガで離脱中の)トラウトが戻った時にチームが上位につけていればおもしろい。世界一やMVPも夢ではない」(MLBアジア地区担当スカウト)

 イチローがメジャーリーグで今や不滅の記録とされるシーズン最多安打(262)を記録したのも4年目。大谷はグラウンド内外でまだまだ学ぶことは多いだろうが、今後も快進撃を続け、記憶と記録に残るプレーを見せてくれることに期待したい。