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おいでやす小田 の直球型ツッコミ芸が話題 叫ぶだけで笑いを起こせる非凡な才能

連載「道理で笑える ラリー遠田」

おいでやす小田(C)朝日新聞社

おいでやす小田(C)朝日新聞社

 プロの芸人が見せる笑いには「動きの笑い」と「言葉の笑い」の2種類がある。どちらも高度な技術が求められる立派な芸ではあるのだが、どちらかというと今は言葉の笑いが優勢の時代であり、テレビなどで活躍する芸人のほとんどがそちらを得意としている。

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 人間がこの世に生を受けてから最初に知るのは動きの笑いの方だ。「リズムネタ」と言われるような歌や音楽やダンスを取り入れたネタが子どもにウケやすいのは、言語能力が発達していなくても理解しやすい原初的な笑いだからだ。

 現代は言葉の笑いの時代であり、芸人たちは瞬間的に繰り出すフレーズの面白さを競い合っているようなところがある。芸人が自分の出演したバラエティ番組を見るときには、自分の発言がテロップになっているか(文字として画面上に表示されているか)を気にすることが多いという。

 最近のバラエティ番組ではやたらとテロップが多用されているイメージがあるかもしれないが、実際には出演者の発言の一語一句がテロップとして出てくることは少なく、どうしても聞かせたい決めの一言がテロップになりやすい。だからこそ、芸人は自分の渾身のボケや鋭いツッコミがテロップになってウケているのを見ると、手ごたえを感じるのだ。

 一方、テレビ制作者が出演者の発言をテロップにするのには別の意図もある。それは、インターネットユーザーへの配慮である。今の時代、面白いテレビ番組はSNSなどで話題になることで多くの人に拡散していく。

 一部の熱心なテレビウォッチャーは、自分が面白いと思った瞬間のテレビの画像をキャプチャーして、SNSなどに投稿する。これ自体は著作権法に抵触する可能性のある行為だが、番組の宣伝になるため、多くの場合はテレビ局側も黙認しているようなところがある。

 そこを意識して、作り手の側も「キャプチャーしたくなるような面白い瞬間」を作ろうとする。そのためには、芸人が面白いフレーズを言ったときには、それをテロップでフォローした方がいい。このような事情もあり、テレビでは言葉の笑いはますます重宝されるようになっている。


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