中森明菜(C)朝日新聞社
中森明菜(C)朝日新聞社

デビューシングル「スローモーション」(中森アキオ私物/撮影・中村隆太郎)
デビューシングル「スローモーション」(中森アキオ私物/撮影・中村隆太郎)

 5月1日は中森明菜のデビュー記念日――1982年5月1日「スローモーション」でデビューして40年目に突入。そんな記念の日に中森明菜ファン歴40年、新宿2丁目で“明菜バー”のママだった経験もある中森アキラさん(もちろん仮名)に「明菜愛」を聞いた。

中森明菜ジャケ写で振り返る40年【写真30枚】

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――ファン40年目に突入ですが、いったおいくつですか?

アキラ えぇーーーっいくつでしょう? 18歳かなぁ??

――中森明菜ファンになったきっかけは?

アキラ 元々山口百恵が大好き。百恵ちゃんが引退したあと、特に固定のアイドルが好きではなかった。80年代と言えば松田聖子だけど、でも、聖子は何か作り物みたいで苦手で(笑)。もう、アイドルを好きになるのを辞めようと思っていたんだけど……。中森明菜がデビューした「スローモーション」の時は、“あぁかわいい子が出てきたな”程度の感想だったんだけど、2曲目の「少女A」でハンマーで頭をブン殴られたくらいの感覚で、自分にとっての山口百恵の再来くらいの勢い。

 それまでの“山口百恵の再来”とデビューの時に称された人たちって、なんかバッタもん感があって(笑)。例えば、三原順子(現・三原じゅん子参議院議員)とかね。百恵が好きだったから、そのまま明菜にハマってしまったんです。そこからずっーーとです!

――明菜の前にファンだった山口百恵はどうして?

アキラ 自分たちの年代って「スター誕生!」(日本テレビ系の伝説のオーディション番組)はみんな観ていたでしょ? そこから出てきた人は応援したくなってファンになっていった。当時は、先に桜田淳子が出てきて、みんなファンになって、そのあと山口百恵。私の場合は、山口百恵のファンになって、特に山口百恵の主演する映画を観てハマっていった。

――山口百恵の「夢先案内人」を中森明菜が「スター誕生!」で歌っていましたね。そして、明菜一筋40年、なぜそこまで?

アキラ 明菜が好きな人って、ほら、聖子の明るく作った感じって苦手なわけ。私自身も暗い部分を持っていて、明菜の恋愛に一途に突き進んでしまうところとか、楽曲にハマり込んで憑依してしまうところとか、そういう雰囲気がどんどんどんどん好きになっていった。最初は、いちアイドルとして好きだったんだけど。一途なところは応援したいなと素直に思った。

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