※写真はイメージ(Getty Images)
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 知性派芸能人としてクイズ番組でも大活躍中の阿部亮平さん。意外にも英語に対しては苦手意識があるという。英語をめぐるエピソードを、現在発売中の「AERA English 2021 Spring & Summer」(朝日新聞出版)にたっぷり語ってくれた。

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 誰もが認める努力家だ。小学5年生でジャニーズ事務所に入所し、多忙な芸能活動の中で高校受験・大学受験を乗り越え、大学院の修士課程まで修了した。気象予報士の資格と世界遺産検定2級も持つ。

 そんな阿部さんがプライベートで英語を勉強中だと聞いて、さっそくインタビューを申し込んだ。すると「本当にぼくでいいんですか? 英語はけっして得意ではないんです……」と、本人は驚くほど謙虚なのだ。しかし、その言葉を鵜呑みにはできない。出身の上智大学は、入試の英語は問題数が多く難易度が高いことで定評がある。しかも大学院は理系専攻。英語の論文を読む機会も多かったのでは?

「そうなんです! だからホントにホントに大変でした。大学受験のときには『速読英単語』をひたすら繰り返して勉強したし、センター試験直前の初詣も、『キクタン』を聞きながらお参りしました。大学院時代も英語には苦しめられましたね。参考文献の論文はほとんどが英語なので、読むのがまた大変で……」

 自動翻訳に頼ったりしなかったんですか?と聞くと「やってみたんですが、ますますわからなくなっちゃうんですよ」と苦笑する。

 そんな"宿敵"のような存在である英語と、再び向き合い始めたのは2 年前。英会話スクールのマンツーマンクラスをオンラインで受講しているという。どうして習い始めたのですか?と聞くと、「英語が通じるって、すごくうれしいですから」と、今度はまっすぐな笑顔で答えてくれた。

■今度は自分のために英語を学び直そう

「ぼくの英語って、ほとんどが受験英語なんです。中学時代に英検準2級をとりましたが、それも受験のため。だから『海外に行っても、自分の英語なんて通じないだろうなぁ』と漠然と思っていたんです」

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滝沢歌舞伎で訪れたシンガポールでのエピソード