結果としてエドワーズに吹き飛ばされる形となった渡邊は、ダンクの映像や画像がバズったことでこのプレーの「被害者」として嘲笑の的となりイジられ役になってしまったが、SNSのコメントの中には渡邊を擁護するコメントも多く寄せられている他、これに対し渡邊が、オンラインインタビューで次のようにコメントしたことで風向きが変わる。

「(エドワーズのダンクについて)話す機会があれば、と思っていました」と切り出すと「ああいうダンクをかまされると、笑い物にされますし、悪い意味で有名になったりもするんですけど、僕の場合、あのダンクをブロックにいかないという選択肢は絶対にあり得ない。もし同じシチュエーションが今後あれば毎回飛びますし、100回のうち99回ダンクされても、1回ブロックできる可能性があるなら、僕はああいう場面では必ずブロックに飛びます」。

 ESPNが、こうした渡邊の発言を切り取ってSNSに投稿すると、今度はNBAでプレーする渡邊の姿勢を賞賛するコメントが多数集まる結果となったのだ。

 現在の渡邊は、チーム内での役回りを理解し、どんなプレーにも積極果敢に挑む姿がチームやファンから評価されている。後半戦でも、こうした渡邊らしいプレーが続けば、本契約を勝ち取ることは間違いないだろう。(文/田村一人)