日本人だから標的に…“本場”で戦ったからこそ知り得る「アイスホッケー乱闘の真実」 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本人だから標的に…“本場”で戦ったからこそ知り得る「アイスホッケー乱闘の真実」

山岡則夫dot.
福藤豊(左)と平野裕志朗(右)(写真提供・栃木日光アイスバックス:福藤/横浜GRITS:平野)

福藤豊(左)と平野裕志朗(右)(写真提供・栃木日光アイスバックス:福藤/横浜GRITS:平野)

 乱闘(=ファイト)はアイスホッケー(=IH)の華。『氷上の格闘技』と呼ばれる競技において、大きな魅せ場である。

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 そこでは選手たちが好き勝手に暴れている訳ではない。乱闘の1つ1つが大きな意味を持ち、チームや仲間への忠誠心や献身性が存在する。

「『氷上の格闘技と言われるのは問題』と議題にされることがある。でも選手は、乱闘は悪いことだと思わない。アイスホッケーのプレー中の1つで普通のこと。それより仲間が汚いプレーをされる方が耐えられない。乱闘の本質を分かって欲しい」(福藤豊/栃木日光アイスバックス)

「『何のために乱闘するのか』『IHの乱闘はこういう状況で起こる』というのをしっかり発信しなければいけない。例えば味方を守るためなのか。汚いプレーだと相手に示すものなのか。試合が緩いので盛り上げるためなのか。北米では乱闘自体が認知されている。1つ1つの意味を関係者、ファンの誰もが理解している」(平野裕志朗/横浜グリッツ)

 福藤は日本人初のNHL選手として氷上に立ったレジェンド。現在はアジアリーグ・日光でのプレーとともに、日本代表の常連として世界での上位進出を目指している。

 平野は北米マイナーリーグでプレーをしながら、NHL入りを虎視眈々と狙う。現在はコロナ禍なども重なり、アジアリーグ新規参入の横浜でプレー。状況が整えばすぐにでも渡米する気でいる。

 海外経験豊富な2人がIHにおける、乱闘の本質を語ってくれた。

 IHと言えば『氷上の格闘技』と呼ばれて久しい。サッカー同様1ゴールに大きな価値があるIHでは、局面において激しい当たりが見られる。勢い余って乱闘が起こることも日常茶飯事。熱いファイトに見るものは心揺さぶられる。しかし国内やアジアリーグにおいては状況が異なり、「乱闘などあるまじきもの」という認識すらある。

「国内は乱闘は多い方ではないが、悪質な行為を受けた時などは起こる。最近はラフプレー自体がすぐに反則になることが多いので、ヒートアップすることが減ったかもしれない。北米でも『乱闘の時間が試合を長くする』という考えもあり、以前に比べると減っている感じはある。でも相手が汚いプレーをして来た時には、そのままにしてはおけない」(福藤)


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