なぜ巨人は大型補強に走るのか 元巨人の「名裏方」が語る巨大戦力化の意義 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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なぜ巨人は大型補強に走るのか 元巨人の「名裏方」が語る巨大戦力化の意義

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巨人への入団会見後の記念撮影。(左から)井納、原監督、梶谷(C)朝日新聞社

巨人への入団会見後の記念撮影。(左から)井納、原監督、梶谷(C)朝日新聞社

 ただ、梶谷は今季、打率リーグ2位、本塁打も19本とキャリアハイと言える好成績を納めており期待が持てるが、一方の井納は11年に11勝したのが唯一の2桁勝利で、今季は6勝。負け越したシーズンが大半だ。巨人の入団会見では「1年間、(先発)ローテーションを守る」と力強く宣言したが、1億円前後と言われる年俸(DeNAでは推定6100万円)を払ってまで獲得する価値はあるのか、首をかしげる巨人ファンも少なくない。

 西武から17年オフに巨人移籍した野上亮磨は、先発ローテーション入りが期待されたものの、18年からの2年間でわずか5勝。今季は一軍出場がなく、オフには大幅減俸の“制裁”を受けた。野上も西武時代の9年間で2桁勝利は2度。そもそも獲得する必要があったのかという点では、井納とイメージがかぶる。

 それでも三井氏は「私でも、2人は欲しいと思いますね」と率直に語り、獲得の意義を語る。

「梶谷は能力の高い選手で、ケガさえなければ活躍してくれると思います。おそらく守備位置はレフトで、打順は5番に定着するのではないでしょうか。唯一の心配は、DeNAとは違う巨人の厳しい規律に適応できるかです。井納は確かにDeNA時代はムラがある投手で、いい時、悪い時がはっきりしており、確実に計算できる投手ではありませんでした。ただ、巨人は『うちなら先発ローテを守れる』と見越したのでしょう。なにより畠世周、桜井俊貴ら若手右腕が先発として一本立ちできずにいる中、井納の獲得で先発陣の厚みが増すことは確実です。原監督は巨大戦力を操る術にたけているので、井納が不調に陥った時の対策まで考えて来シーズンに望むはずです」

 坂本、丸、岡本という球界を代表する3人が君臨する打線に梶谷が加わり、今季のような活躍をすれば、相手投手にとってはたまらない話だ。調子にムラがある井納も、原監督の熟練の手綱さばきでチームに貢献するかもしれない。

 来季のセ・リーグの展開を三井氏に尋ねると、明快な答えが返ってきた。

「巨人が、ぶっちぎりで優勝すると思います。もっともっと強くなって、昔のように『アンチ巨人』のファンが増え、プロ野球が盛り上がってほしいです」

 セ・リーグの明かりが早く消えぬよう、他球団の発奮に期待したい。(AERAdot.編集部)


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