・二塁手:杉谷拳士(日本ハム)★
 通算成績:672試合 263安打、14本塁打、92打点、打率.226

“野球の上手い芸人”と呼ばれているように、笑いを取ることに関しては球史に残るレベルのプレイヤーだろう。先輩の中田翔や、敵地・西武本拠地のウグイス嬢からも“いじられ”、他のチームメイトの笑顔を引き出す様子は今や日本ハムの名物となった。成績面では物足りなさは否めないが、ベンチでの貢献度は計り知れない。今季は試合前に国歌を熱唱し、チームを盛り立てる姿が「パ・リーグTV」に数多く取り上げられていた。

・三塁手:松田宣浩(ソフトバンク)★
 通算成績:1752試合 1728安打、287本塁打、937打点、打率.268

今年で37歳となり大ベテランといってもいい年齢になったが、チームを盛り立てる姿からは“衰え”は感じさせない。今季は成績的には満足のいくものではなかったが、日本シリーズ4連覇を果たしたチームには欠かせない存在でもある。今季はコロナ禍のため静かな環境で試合が行われたが、松田がいかにゲーム中に声を出しているのかも改めて実感することとなった。ホームラン後の「熱男!」の掛け声でファンを盛り上げることも忘れない。

・遊撃手:川崎宗則(元ソフトバンク)
 通算成績:1187試合 1376安打、27本塁打、373打点、打率 .292

三塁手として選出した後輩の松田にも間違いなく影響を与えた選手だろう。端正な顔立ちから女性ファンも多かったが、チームを盛り上げるためには“三枚目”を演じることもいとわなかった。メジャー移籍後も寡黙な日本人のイメージを覆す明るいキャラクターと“ムネリン流の英語”で、プレーしたアメリカやカナダのファンにも愛された。一方で、慣れない環境でプレーした米国時代には円形脱毛症を患うなど繊細な部分もあったようだが、そんなことを感じさせない姿に元気をもらったチームメイトやファンは多いはずだ。

次のページ
外野の顔ぶれは?