・左翼手:ホージー(元ヤクルト)
 通算成績:244試合 218安打、51本塁打、142打点、打率.267

助っ人選手として唯一選出した。長年日本で活躍したラミレス(元ヤクルトなど)と迷ったが、2年と短かった日本でのプレーで強烈なインパクトを残したホージーを選んだ。その陽気な性格は異国の地・日本でも愛され、フジテレビ系「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」では、「たけや~さおだけ~~」と歌う姿がファンの笑いを誘った。アメリカから来た選手はプライドが高いプレイヤーも多く、日本人選手との距離感がある場合も多い中、当時のチームに溶け込んでいたのも記憶に残る。来日した1997年にはホームラン王に輝き、日本一の原動力となるなど、実力でもチームに貢献している。

中堅手:新庄剛志(元日本ハムなど)
 通算成績:1411試合 1309安打、205本塁打、716打点、打率.254

12月7日に行われたトライアウトでは、48歳とは思えぬ肉体でハツラツとしたプレーを披露してくれたのは記憶に新しい。現役時代は特に日本ハム移籍後に、ムードメーカーぶりを発揮。チームメイトを盛り上げるのは当たり前だが、本拠地・札幌ドームの天井から登場するなど様々な演出でファンを楽しませることも常に忘れなかった。日本ハム=明るい球団というイメージが定着したのは、新庄が作った流れであるのは間違いないだろう。

右翼手:森本稀哲(元日本ハムなど)
 通算成績:1272試合 904安打、33本塁打、267打点、打率.259

北海道移転後の日本ハムを新庄剛志とともに盛り上げた。元々は決して明るい性格ではなかったようだが、“元気”を出すことによって自身のみならず周りのテンションも上げていた。また、新庄らと秘密戦隊ゴレンジャーの恰好で登場したかと思えば、漫画ドラゴンボールのキャラクター・ピッコロの姿で現れたりと、野球選手という枠を超えたパフォーマンスを見せていた。引退試合(西武時代)では、最終打席を森本に回すために同僚たちが奮起する姿からも、仲間から慕われていることも感じとれた。

・指名打者:川藤幸三(元阪神)
 通算成績:771試合 211安打、16本塁打、108打点、打率.236

現役時代は主に代打として出場。“浪速の春団治”としてファンに愛された。陽気なキャラクターで周囲を明るい雰囲気にするだけではなく、伝説の助っ人バースが来日した際には、流暢な英語が話せずとも将棋などをして親睦を図り、チームに溶け込めるよう尽力した。バースの活躍も川藤の存在があってからこそだったのかもしれない。全体を俯瞰してグラウンド外でも重要な役割を果たす男気溢れる選手であった。