PCR検査が「陰性」なら安心? 実家に帰る「免罪符」となりえる? (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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PCR検査が「陰性」なら安心? 実家に帰る「免罪符」となりえる?

※写真はイメージです(写真/Getty Images)

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 ただ、PCR検査の感度は必ずしも100%ではない。厚生労働省などで感染症対策に携わってきた高山義浩医師は、「PCR検査について正しい認識を持ってほしい」と話す。

「新型コロナウイルスにばく露したとしても、2~3日は陽性反応が出ません。4~5日目から陽性反応が出始め、7日目に8割程度の感度になり、その後徐々に陽性率が下がります。本当に正しい数字なのかは大規模な調査が必要ですが、これが臨床現場に立っている実感であり、アメリカの内科学会に掲載された論文でもその傾向が示されていました(Ann Intern Med. 2020 Aug 18;173(4):262-267. doi: 10.7326/M20-1495. Epub 2020 May 13.)」

 さらに、こう続ける。

「そもそも、PCR検査は感染を診断するためのツールであって、感染を否定して安心を得るためのものではありません。無症状者に検査をすることで早期に感染者を発見することはできますから、適切な使い方をすれば、感染を広げないために有用であることは間違いありません」

 PCR検査を受けるにしても、徹底した感染対策は必須だ。もし久しく会っていない家族や友人に会う場合は、最低でも2週間は感染対策を徹底すること。徹底した感染対策といっても、家にこもることではない。なるべく人混みを避け、マスクをして、手指の消毒を徹底すること。そして、忘年会はもちろん、会食には参加しないという当たり前のことだ。そのうえで、PCR検査を受けて陰性を確認することでリスクを減らすことは可能という。ただし、陰性であっても熱や咳などの症状がある場合は家で療養することが大前提だ。

「今年はみんなにとって我慢の1年でした。ストレスがたまりがちななか、親族や友人との交流は大切な癒やしになるでしょう。親族や友人に会うと決めたのなら、しっかりと感染対策をしてください。そのうえでPCR検査の陰性を確認すれば、さらにリスクを減らせます。ただし、感染が否定されたと考えず、その後も症状確認はしっかり続けることが重要です」(高山医師)

(文/濱田ももこ)


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