皇居に入られる眞子さまと佳子さま(c)朝日新聞社(代表撮影)
皇居に入られる眞子さまと佳子さま(c)朝日新聞社(代表撮影)

 いま、皇族減少の課題に対して「皇女」の制度が政府内で検討されているという。女性皇族が一般男性と結婚した場合に、特別職の国家公務員として皇室活動を担うという案だ。具体的に、誰に「皇女」の呼称を贈ることになるのか。そしてそのお相手は……。

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 注目を集めている「皇女」の制度は、以前から議論されてきた女性宮家創設とは別の案。女性宮家は皇籍を離脱せずに女性皇族が皇室にとどまるのに対し、皇女は結婚後に皇室を離れたのちに「皇女」の呼称を贈り、公務を担ってもらうというもの。となると、すでにご結婚された方も「皇女」として活動できるのかなど、対象の範囲が気になるところだ。

 現在の皇室は18人で構成。うち未婚の女性皇族は、天皇皇后両陛下の長女の愛子さま秋篠宮家の長女眞子さまと次女佳子さま、三笠宮家の長女彬子さまと瑶子さま、高円宮家の長女承子さまの6人だ。

 近年、結婚を機に皇室を離れた女性は、2014年に高円宮家の次女の千家典子さん、2018年には同じく高円宮家の三女守谷絢子さんがいる。そして、いま秋篠宮家の長女眞子さまも結婚を希望されている状態だ。

「皇女」にふさわしい人物として国民がまっさきに思い浮かべるのは、2005年に東京都職員の黒田慶樹さんとご結婚された黒田清子さんではないだろうか。天皇陛下の妹であり、上皇・上皇皇后両陛下の長女。そのお人柄については、美智子さまが言葉を失ったときは清子さんの存在が心の支えだったと報じられるほど。

 国民の期待が高まるが、皇室ジャーナリストは次のように推測する。

「皇女として皇室活動を担うのに望ましい方だというのは私もその通りだと思っています。ただ、残念ながら清子さんはご辞退されるのではないでしょうか……。というのは、清子さんは伊勢神宮の祭主を務められています。これは皇室にとっても非常に大事な役割なんですね。清子さんも、それを大切に考えていらっしゃるはずです」

 神宮祭主は、天皇の代わりに伊勢神宮に赴き、大祭をつかさどる。清子さんは、昭和天皇の子女で上皇陛下の姉の池田厚子さんから2017年にその役割を引き継いだのだ。

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女性皇族の結婚相手に求めるものとは