ティモンディ高岸の大号泣始球式で見えた 「やればできる」真のポジティブキャラ (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ティモンディ高岸の大号泣始球式で見えた 「やればできる」真のポジティブキャラ

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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ティモンディの前田(左)と高岸(C)朝日新聞社

ティモンディの前田(左)と高岸(C)朝日新聞社

 ティモンディの高岸宏行が、10月4日に行われたプロ野球・ヤクルト対広島戦の始球式で号泣したことが話題になった。

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 高岸は、目標球速は「170キロ」と宣言していたが、実際には138キロにとどまった。表示された球速を確認すると、少し残念そうな表情を浮かべていた。

 高岸がマウンドに向かう途中に涙を流したのには理由がある。元・高校球児であることを売りにしているティモンディの2人にとって、始球式を任されるほどの売れっ子芸人になることは大きな夢だった。

 相方の前田裕太は「高岸に始球式で投げさせる」というのを目標として掲げていた。高岸はマウンドに向かいながらそのことを改めて思い出し、思わず涙をこぼしたのだという。キャッチャーを務めた前田も、そんな高岸の様子を見てもらい泣きをしていた。

 彼らは高校野球の名門である愛媛県の済美高校の野球部出身である。高岸はピッチャーとして、高校時代には最速147キロの豪速球を誇っていた。高校卒業時にはプロから育成枠で指名される話も持ち上がっていたが、それを断って大学に進んだ。

 大学では故障をしてしまい、プロへの道を断念した。だが、その後も体力作りのためのトレーニングは続けていて、今でも仕事場へは自転車で移動しているほどだ。

 そんな彼らは、抜群の運動神経を生かして、スポーツ系のロケ番組などで活躍している。トーク番組でも、全身オレンジの衣装に身を包み、ゆったりした口調でポジティブなことしか言わない高岸のキャラクターは人目を引く。芸人としては唯一無二の存在感を確立している。

 前向きなことばかりを言う「ポジティブキャラ」を売りにしているタレントというのは珍しくないが、ここ数年でそのイメージが変わってきた気がする。一昔前のポジティブタレントとして思い浮かぶのは、ベッキーやNON STYLEの井上裕介などだ。

 しかし、彼らのポジティブ思考には「嫌なことからは目を背ける」という要素が含まれていた。いいことに積極的に向き合うということの裏側には、嫌なものを見ないようにする心の弱さがあった。


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