そして第1位は、鹿島に新加入したFWエヴェラウド。現在29歳で、母国ブラジルやメキシコのクラブを転々としていたが、昨季はブラジルのシャペコエンセで33試合13得点と活躍。その自信を胸に来日すると、持ち前の強靭な肉体を武器に、類まれなキープ力と空中戦の強さを見せながら、ここまで17試合に出場してリーグ2位の11ゴール(PK1得点)という得点力も発揮。最初の3試合は苦労したが、7月18日の第5節・横浜FM戦でJ初ゴールを決めると、8月1日の第8節・大分戦ではハットトリックの大活躍で完全にエースとなった。先に紹介した鳥栖DFエドゥアルドの“神クリア”がなければ、もう1点上積みされていたはずで、今後はさらなるゴール量産が期待される。

 続いて「ワースト」。第3位は、札幌のFWドウグラス オリヴェイラ。身長188cmの体格を生かしたパワフルなプレーが魅力という25歳。昨季はブラジル・ルヴェルデンセで公式戦27試合16得点をマークしているが、初来日した今季はここまでリーグ戦17試合中13試合に出場して無得点。スタメン出場は2試合のみで、その2試合も含めて計419分出場、15本のシュートを放ってノーゴール状態が続いている。ベルギーに移籍した鈴木武蔵の穴埋めが期待されるが、まだチームの力にはなれていない。

 第2位は、今季から清水に加わった“タイの英雄”ティーラシン・デーンダーだ。A代表100試合以上に出場し、スペインで1年(リーグ戦6試合無得点)、J1広島でも1年(リーグ戦32試合6得点)プレーした経験豊富な32歳のFW。清水では1トップの第一候補で、2月23日の開幕・FC東京戦(1対3で敗戦)ではチーム唯一のゴールを記録したが、リーグ再開後は17試合中、スタメン出場はわずか4試合のみ。途中出場となった9月12日の鹿島戦でようやく今季2得点目を決めたが、まだまだ期待値以下の働きしか見せられていない。

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ワースト1位は…