浦和レッズ・レオナルド (c)朝日新聞社
浦和レッズ・レオナルド (c)朝日新聞社

 新型コロナウイルスの影響によって延期されていたJ1リーグ戦が7月4日(J2、J3は6月27日)に再開され、超過密日程の中で一気に試合を消化し、早くも折り返しを迎えた。リーグ戦では川崎Fの圧倒的な強さが目立っているが、それとともに徐々に露わになってきたのが、新たに加入した外国人選手(国内移籍も含む)たちの実力だ。果たして期待通りの活躍を見せられているのか。中間査定として、現時点での「ベスト3」と「ワースト3」を発表したい。

 まずは「ベスト3」。第3位には、鳥栖に新加入したDFエドゥアルドを選びたい。元U-21ブラジル代表の肩書きを持つ27歳の左利きセンターバック。来日8年目にして6つ目のクラブという経験も生かしながら、2月の開幕戦で川崎Fの攻撃陣完封(0対0)に貢献すると、リーグ再開後も1対1の強さに的確なカバーリングでDFラインを統率し、7月22日の清水戦、8月8日の鹿島戦では、ゴールライン上での“神クリア”も披露した。

 9月20日時点でチームは15位と下位にいるが、14試合で18失点という守備の固さは、首位の川崎(18試合16失点)、2位のC大阪(18試合16失点)、4位の名古屋(16試合16失点)の上位陣にも引けを取らない。エドゥアルドは最近2試合は出場がないが、その2試合で5失点(札幌戦で2失点、横浜FM戦で3失点)を喫しているチームを見ても、貢献度の高さが伺える。

 第2位は、浦和の救世主FWレオナルドを選出した。2018年に鳥取でJ3得点王、翌2019年には新潟でJ2得点王に輝いた天性のゴールゲッター。2月16日のルヴァン杯で2得点を奪う活躍を見せると、J1デビューとなった2月21日の開幕・湘南戦でもゴールを奪って完全にFWの軸になり、7月26日の第7節・横浜FC戦から第11節のG大阪戦まで5試合連続ゴール、計6得点の大暴れ。ゴール前での優れたポジショニングと落ち着き、類まれなシュートセンスで、ここまで16試合に出場して9得点(PK2得点)を記録している。まだ23歳。過去には帰化しての日本代表入りを目指すという報道もあり、浦和だけでなく日本の救世主になるかもしれない。

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最も目を見張る活躍をしているのは?